昨日から参議院での予算審議が始まりました。企画書を作りながらバックグラウンドでNHKの審議中継を何気なく聴いていました。
この中で民主党の大塚耕平氏の質問の時に耳なれたフレーズが飛び込んできたので少し意を強くしたことがあります。
補正予算の審議ですから、予算の組まれ方についての質問です。予算の中身については詳しく記しませんが、予算書の見方についてが注目するところです。
普通、企業活動において数字を見る時、どうしても数字の字面だけ追ってしまいます。その結果、表面だけ見て、良くて縦横があっているかどうかだけで納得してしまう事が多いのでないでしょうか。その中に詰め込まれた考え方をとらえる人はごく一部という時もあります。
昨日の大塚議員の質問では「入りと出」そして「その内容をいろいろな分類軸」で見るよう仕訳をさらに深めています。そうすることにより各省庁や支出目的、入りと組み合わせた問題点が見えてくる、こんな感じの質問の仕方であったと思います。今日も継続して質問が行われるようですので時間が合えば聴いてみたいと思わせるものでした。残念ながら各閣僚の答弁は今ひとつはっきりしないものだったようです。
物流活動の分析では「物流ABC」という方法を用いることがあります。この方法のセミナーを行う時によく気をつけることとして「縦、横、斜め」に見て下さいと一言付け加えています。
縦と横までは普通に見ます。しかしそれをいろいろにクロスオーバーして組合せ分析してみることで問題点が浮き彫りにされてくるのです。
社会的な事象についても風に流されて聞こえてくることだけでなく、少し違った所から耳にすることも加えて考えてみると視野が広くなることもあります。
「斜め」に見るというちょっとした意識を加えることの効果は大きいのでないでしょうか。
今日のキーワード
”表面だけでなく次の一工夫で質が飛躍的に向上する”