ロジスティクス部門しか在庫のムダを見ることができないことを考えます。
昔から生産されたものは倉庫に置かれていました。お客様の買うのは不確実です。そのためにいつでも間に合うように生産はたくさんまとめて作っておきます。そうすればいつでも対応できるからです。
営業部門もそうです。在庫さえいつでもあるのであれば気にせず売ることができます。これが多くのムダを生じる根本原因でした。
実は在庫を持つことによるムダを一切考えることなくやってきた幸せな時代が続いていたということです。作れば売れ、売れない物はそっくり廃棄しても痛くもかゆくもないそんな時代もあったということです。
今や時代はそんなおおらかな時代ではありません。ムダは見逃すことができないのです。こんな時代に欠品もなく、作りすぎもしない、そんな神わざが求められるのです。
倉庫番は庫内にある品物の管理はできます。現品がどこに置かれ言われれば出すという仕事です。2年でも3年でも棚にあるものを丁寧に保管してくれます。しかし、何も情報は発してくれません。ムダなのかどうかも関係ありません。だから一度入れてしまえば「ムダを隠す」役割を果たしているのでしょう。
こんなムダが見えるようにするのが新しい経営と言えます。
そのためのロジスティクス経営、ロジスティクス人材が今、求められているとも言えます。
”ロジスティクス人材の育成が急務”