旭化成の新聞広告。
「問題 石油に頼るな」、企業活動のヒントの一つを読み取れます。
旭化成も20世紀に原油による「化学繊維」を開発し、叉、その他の石油製品などの先進企業とて多くの機能を提供して文明に貢献してきました。
そんないわば石油企業だからこそできるものがあります。
「枯渇する石油」はいずれ訪れます。
「石油に頼る」ことは企業活動の終了の日がいずれ来ることを意味しています。だからこそ、新たな代替技術の開発も考え、開発できるのでしょう。
今日の広告では原油からナフサを分解して、そこから得られる「プロピレン」という気体を原料にアクリルニトルをつくります。
他方、新たな技術はプロパン法。天然ガスからプロパンを分解し、独自の触媒で一気にアクリルニトルに変えてしまいます。
アクリロニトルは主に、アクリル繊維や自動車・電気製品等々の部品に使われる繊維の原料です。
既存のものがあるから代替手段というものが出てきます。
当事者だからこそ「変革」というものが考えられるということでしょう。
今日のキーワード
”今をつきつめることで新たな展開もできる”