身の丈にあった活動について考えます。
「小さくまとまってしまうと成長しない」という論があります。他方「無理に背伸びをし続けるのは大けがの元」という話も聞きます。
身の丈にあった活動と言えば何となく前者に近いように思われますが、これは「似て非なるもの」といえるでしょう。
「小さくまとまる」という場合はどちらかと言えば現状で良しとする部分が強いように思われます。企業活動で言えば現状の顧客に既存の商品を提供し続けることが本来の使命であり、資源をそれに集中し続けるようなイメージとなります。外に打って出る、新規開発は想定外の活動というような感じでないでしょうか。
「身の丈にあった活動」という場合は、前向きの活動も意味します。そう大きく飛び跳ねることはないが将来の布石も着実に打っていく堅実な活動です。
両者の意味合いは、それとは違ったほかの意味合いでもとらえることもできるでしょう。
しかし、いずれにしても景気の波動は起こるものです。
好況時にどのような対応をするのか、不況時にどう耐えるのか、企業のサイズや構造、体質の作り方によるのでしょう。設備はどうするの、人はどうするの、等々、今の時期に突きつけられている問題は「身の丈」をどう見るのかという問題ではないでしょうか。
今日のキーワード
”自身の身の丈は自身で設定する”