今日の朝日新聞の”ひと”の欄、「ヒマラヤの天気を的確に予報する山岳予報士 猪熊隆之さん(38)」とあります。
興味深いのは「気圧や気温などの情報だけだと予報の精度は高くない。自分が雲や風の気持ちになって考える」というコメントです。
置き換えてみればどこにでも通ずるフレーズでないでしょうか。
「品物の動きや売れ行きの情報だけでは売れ行き予測は当たらない。自分がお客さんであったらと考えることから始める」や「なぜこの場所でミスがよく起こるのか、図面だけで考えていても本当のことは分からない。現場に足を運んでそれをつぶさに見ることで発見できるのだ」などとよく似ているのでないでしょうか。
猪熊さんは中央大学の山岳部OBだそうです。山の地形が深くたたき込まれているようです。
数値予報モデルや衛星画像の科学データに加えての現地の地形などをたたきこんだ「頭脳」があり精度が高まるようです。
昔から雲や風を見て天気を予知していたのは人間の知恵でしょう。今、すばらしい気象画像などもあります。これに雲や風の気持ちが分かれば強さが倍加するでしょう。
そう、現地現物、それぞれの気持ち、これこそが何にでも通じるものなのでしょう。
今日のキーワード
”それぞれの気持ちはというスタンスで見る、考える”