環境改善効果(物流) | 「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

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 環境負荷の低減効果はどういったものでしょう。


 物流での企業や企業間取り組みによる効果の場合です。


 年ごとの取扱量は変化します。貨物の流動量は増えたり減ったりします。今の不況ともいってよい状態であればものの動きが少なくなります。CO2の排出総量は減って当然です。単純な荷動き減による排出量減は評価からは当然減らされるでしょう。あくまでも何らかの改善アクションによる効果が評価数値となります。


 従って、同じ量の減少でも輸送途中の保護材料、すなわち収納するコンテナの軽量化や廃止による重さの低減効果は評価されるものになります。企業として不況により売上げが減ってしまったもの、これによる単純荷量の減少は評価数値からは除外されなければなりません。


 評価される効果は、もしその対策が行われなかったとして従来の方法で実施時の物流量であった時のCO2排出量から現実に実施したCO2排出量が高か数値となります。


 同じ出発地から到着地を走行するにしてもルート取りによって距離が違ってきます。この距離の差による効果などがこの数値に表れてきます。あるいは従来の走行方法とエコ運転の違いで燃料消費量を減らしたなども評価数値となります。


 このように同じ土俵にして評価するのが正当な評価となります。


今日のキーワード

”改善効果は同じ量であればという尺度で行う”