シンプル化とチーム編成 | 「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

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 歳暮期のギフト作業など2~3週間だけの短期間の組織編成。


 臨時アルバイト、それも日替わりでのメンバー組み替えが繰り返される作業チームの運営にはどんなポイントがあるのでしょう。


 前提条件


 ○連続勤務者の確保は難しい。

 ○週2~3日だけ勤務者もいる。

 ○日々の仕事量は日々大きく変化する。

 ○期間中の仕事の総量は平月の何十倍になる。

 

 問題は仕事に精通した熟練者が数えるくらいしかいないということです。そして、全体の仕事を把握してもらう日数はありません。初出勤、すぐ戦力ということになります。期間内に数日しか勤務がない人にじっくりと教育する手間ひまをかけられません。


【ポイント】

①仕事はできるだけ単純化する。

 

 すぐ覚えるには「単純」が原則。できれば「折る」「置く」「貼る」など分解最小単位に近づけるほど覚えやすい。全体の編成人数にもよるでしょうが、「セットを作る」、「包装をする」という大ぐくりの単位になるかもしれませんがくくりが大きくなればなるほど教育期間が多く必要になります。単純なほどすぐ覚え間違いは少なくなります。


②統括指揮者が全体をコントロール


 単純作業チームの集まった職場になりますので仕事量、時間、作業内容をコントロールする指揮者が重要です。的確に指示や命令をすることになります。この中枢機能が働かなければ各所で「ムダ」が発生し投入した人の数も十分な成果は上げられません。


③チェック者


 いくら単純作業といっても、いきなりの戦力投入です。どんなところで「間違い」が発生するか分かりません。「貼る」といっても貼る場所を間違うかもしれません。うっかり違う種類のシールが混じっていたとしても作業者はその違いに対し不思議さを感じずそのまま貼ってしまうかもしれません。だからチェック者が必要なのです。


④各チームのリーダー


 日替わりのメンバー編成になるからこそ、その単純作業でも詳しいリーダーが必要です。この人たちはその作業だけは数分で新しくきた人に教えることができるように事前に習得しておいてもらう必要があります。


⑤表示


 各作業パートで目にとまるところに注意すべきポイントを単純に表現した表示が必要です。うっかり忘れることがないように。


 注意すべきことはまだまだありますが「単純化」「総指揮」「チェック」「チームリーダー」「表示」は特に気にしておきたいことです。


今日のキーワード

”短期編成には特に注意を”