四方を海に囲まれた国、日本に於いて「港湾」には大きい思い入れがあると思われます。海上交通と陸上交通を結ぶ重要ポイントが港湾です。
しかし、港湾も費用なしでは機能しません。利用者が支払う費用でまかなうのが基本でしょう。
国土交通省の資料から「全国重要128港湾のうち半数が”赤字”で税で穴埋めしている」ことがわかりました。
施設使用料など自力の収入から維持管理費などの支出を差し引いての計算方法です。「赤字」という現状は国土計画などで港湾整備を重要な柱として推し進めてきた国や地方自治体の推進計画の見直しを余儀なくされていることが分かります。
港湾は港湾法で独立採算が求められているそうです。
港湾の支出は維持管理費などがあたりまえに必要です。一方の収入は貨物船などが立ち寄ってくれないと入ってきません。
この施設利用見通しの甘さが現状に反映しているとも言えるでしょう。重要な交通インフラも利用されない港では何にもなりません。道路問題でも見られるように需要見通しがどれだけ重要かが分かる港湾収支内容です。
今日のキーワード
”現状を厳しく査定することから計画は始まるべき”