中継点の難しさ | 「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

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ロジスティクスや物流現場、日々報道されるニュースなどを直視したり斜に構えたりしてビジネスや社会生活のヒント、情報をちりばめます。

 昨夜のオリンピックは何と言っても女子ソフトボール、二日間続いての熱戦に日本中が沸いたようです。


 テーマは異なりますが、陸上男子400mリレーの予選1組での日本が決勝進出を決めたことを題材とします。このレースで強豪チーム、アメリカがバトンを落とし敗退、英国もバトンミスで敗退という波乱がありました。スピードを落とすことなくリレーゾーン内でバトンを受け渡すこともこのゲームでは求められるのです。ただ走るだけの力ではなく3回のリレーをどううまくこなすかも「速く」という結果には求められます。


 今日のロジスティクス問題でも同じことが求められています。


 いわゆる、「全ロジスティクス過程での在庫を少なくする」というテーマです。ロジスティクスでも何段階にも分かれた過程の継ぎ目が必ずあります。一定の塊をつなぐわけですから、そこに必ずといっていいほど在庫を持たざるを得ません。全く在庫を持っていないよと言ってもいいトランスファーにしても何分、何時間といった単位では止まった状態になります。


 こういったリレーゾーンでいかに停滞をなくすか、どううまくつないでいくのかなどが今日的テーマです。これは同じ工場内での工程間のつなぎでも同じです。


 いくらスピードのある作り方、運び方をしていても中継点で混乱を起こす自分中心の力だけではうまくいかないのがロジスティクスでありサプライチェーンでもあります。


 テーマとしては意義のある重要なものが「中継の妙」です。


今日のキーワード

”つなぎをいかに確立するかが重要”