東京ビッグサイトのエスカレータ事故、何故起こったのでしょう?
新聞に寄れば、警視庁は、一度に多くの人が乗ったことが停止につながった可能性があるとみて、業務上過失傷害容疑で捜査しているとの報道がされています。
このエスカレータは名古屋の地下鉄でのエスカレータと同じオーチス社製とのことですが、名古屋の場合はブレーキを掛ける制御装置がのった鉄製台座を固定するボルトが折れ、台座がずれていたとされています。この部分のボルトは今回の事故機では名古屋の事故の前に取り替えており、事故後の検証でも折れていないのを確認したようです。
現場のエスカレータは1階から4階までの非常に長いものです。
このエスカレータの利用定員(あえてこう書きます)は何人だったのでしょう?エレベータであれば定員(定重量)をオーバーすればブザーが鳴りドアも閉まらず乗降不可能となるストッパーがなされています。又、定員表示もされています。
エスカレータの場合はどうなのでしょう。どこかに表示がされているのでしょうか?
このエスカレータは幅1.5メートルと普通のエスカレータより広めに作られています。通常、二人が乗ったらいっぱいというものに比べゆったりとした幅です。ステップに4人乗っていたところもあるとも証言されています。
とすると、負荷がいくらかは分かりませんが、最大何人乗る可能性があると想定した設計がされるのが安全設計でしょう。ビッグサイトのような催し会場では特にそうでしょう。
ひょっとしたら人間の行動パターンからこの人数以上は乗らないと計算されていたのかもしれません。100年に1回起こるか起こらないかのパターンと考えていたのかもしれません。
会場整理誘導係の方もおられたようですが、一気に先頭の方が走り出さないように制御をすることができても後ろからの前に向けてのスピード圧力は制御できないでしょう。どこかで何人かずつ区切るような整列をしておくこTでもしておかないとどんどん前に人がたまります。
エスカレータの構造問題か、展示催し会場主催者の警備体制問題か、事故の原因は究明されることでしょう。
その場にいるとすれば異常な雰囲気に飲み込まれず危険を予知する、そんな冷静さを保てるかは疑問です。
事故には人と機械、どんな環境条件であったのかなど複雑な要素がからみあっているようです。
今日のキーワード
”事故が起きて知る想定の未熟さ”