季節商品というものがあります。ある季節しか需要のない者です。もちろんバーゲンなど売れ残り商品を購入しその季節の残りの期間や来年使用するというケースもあるのですが・・・。
このたぐいの商品の需給調整はかなり難しくなります。
季節商品というようにシーズン固有の条件下で消費されるものです。冬物、夏物、合物などがある衣料を筆頭にクーラーやヒーター、虫かご、季節感のある食品、日よけや網戸など住居に関わる物・・・・、上げていけば枚挙がありません。
クーラーやヒーターなどであれば1シーズンだけのしようでないので、そうでもないとも思えますがはっきりとその時の気象条件などで売れ行きが変わります。
在庫の持ち方はどうすればいいでしょう?
季節商品だけに年間を通じて生産しているというよりも季節に合わせて作られるものが多いはずです。自ずから専用ラインでというよりもその季節用に設けられたところで何ヶ月かの集中生産でしょう。日当たりにすればそう多くも生産できないでしょうから前倒しで作りだめをしていきます。これが在庫となってたまっていきます。売れる季節に備えての「見越在庫」です。
需要予測はあたらないを最も感じるのもこの手の季節商品です。
夏であれば温度の1度、2度の差が大きく需要を変化させます。アイスクリームとシャーベットとの関係のようにに。需要予測担当者を苦しめます。
基本的には強気は禁物になります。シーズンを終わっての持ち越しは価値ゼロの持ち越し同然です。経営的には売上げも追求したいが在庫を残さないようほどほどの量を準備するということになるでしょう。よっぽどの販売確証が持てる以外は・・・・。
ただ、解決策としては生産リードタイムを短くして売れ行きに応じて需給を調整するという方法もあります。近年の衣料品の生産革命がその事例となります。企画デザインから縫製、出荷までの長い工程をいろいろ複合させ以前には考えられなかった日数で生産を可能にしたというものです。
従来の感覚では在庫は確実に販売できるだけの量でというのが鉄則です。生産革命などが進んだ時も少なく作り短リードタイムで補充するということになります。
季節商品にも在庫最少の原則は通じてきます。
今日のキーワード
”季節商品も在庫は少なめに、補充は協力に”