よろい戸を見る | 「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

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 昨日は宝塚市環境学習リーダー入門講座第9期生の同窓会で「三田藩歴史めぐり」。




そもそもの話は「都市環境・その頃といま」という講義。建物で環境をしっかりと向き合って風をうまく取り込んだり日を遮ったり先人の知恵に学ぶものが多くあるというような話から、今の都市環境も工夫によって変えていこうというようなことを教わったように記憶しています。



 なぜ、「三田藩歴史めぐり?」というところですが、三田駅を降りて20分ほど歩いた所にある最初の目的地、「旧九鬼家住宅」にありました。



旧九鬼家

三田市「旧九鬼家住宅」


 この住宅は明治初期に建てられたものですが、全国でも数少ない擬洋風建築なのです。三田藩家老職を代々勤めた九鬼家の住宅として建てられたものです。母屋の一階部分は板張りと漆喰で壁を仕上げ、格子戸、障子戸、板戸を使用した和風の作りです。2階の壁は漆喰で窓は「よろい戸」となっています。


二階は擬洋風
窓がよろい戸の擬洋風の二階部分



 二階の部分へはいつもは上がれないので外からの見学になりました。




 「よろい戸」の効果、それは通風をよくすること、日をうまく遮ることなどで室温をうまく保つことです。スペインの昼寝の時間を耳にすることもあると思いますが、その時もよろい戸で通風をとりなおかつ日は遮り快適に睡眠を取るとも言われています。



 最初の見学先こそが環境問題を考える上でのヒントだったのです。



今日のキーワード

”これからの環境も先人の知恵に学ぶものも多い”