費用対効果 | 「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

ロジスティクスや物流現場、日々報道されるニュースなどを直視したり斜に構えたりしてビジネスや社会生活のヒント、情報をちりばめます。

 何事も投資した費用に対して効果がどの程かということが評価の基準になるのでないでしょうか。


 物流コストの発生の基本は「単価×量」と言えます。トラック「1台」で「半日(0.5日)」運んだ場合、例えば2万円/日車料金×0.5日=1万円、時給1200円の方が4人で5時間で1000ケースの量の仕分け作業を行ったとすると1200円×20人時=24000円、すなわちケース当たりの単価24円/ケースとなるのような具合です。


 さて、普通考えるのはコストは「単価×量」ですから単価はできるだけ引き下げるもの、量は物流では決められないものという考えに偏ってしまいがちです。


 運送業者の数が有り余っているので買いたたきをすればいくらでも引き下げられるという考えになったのも普通の流れでしょう。しかし、この手法、何となく本質を理解していない手法であったのでないでしょうか。この運送の質やしくみにどれだけ迫ってきたのでしょうか。本来はこういった効果面も合わせて単価も考えるべきものでしょう。


 あるいは「量」の問題があります。基本的な量はどうしようもないけれど、それらをまとめて量の単位を変えてみる工夫はしてきたでしょうか。


 いくらの費用を投入してどれだけの効果を上げられるのかというところにこそ企業の体質を高める根本的な要素があることを忘れてはならないでしょう。


 もう少し大きい視点で語るとき「物流費が上がっても会社全体のコストはそれによって下がる」ということも忘れてはなりません。要は全体での効果がどうなるのかというところまで踏み込んでコスト問題にも取り組まなければならないということです。


今日のキーワード
”ポイントは効果がどうなるのかで”