キリンビールが来年2月の値上げを発表しました。18年ぶりだそうです。
発泡酒や新飲料の発売で企業努力をしてきたのにも限界があるということでしょうか。
他の多くの食品も値上げをしたり値上げを予定しているところがあります。
他方で流通企業の中にはメーカーが値上げをしても店頭の売価を上げないという対応をするところもあるようです。足元の消費が低迷する中での値上げは理解を得られないとするものです。
生産する側は企業努力でコストを抑えお客様の購買価格にあわせようとします。それでも追いつかないから値上げに踏み切ります。
小売り側はお客様第一です。値上げは悪とします。1円の値上げにも慎重です。
市場価格はどこで決まるのでしょう。
購買想定価格と販売総低価格の折り合うところです。そこには商品の価値がいくらかという値踏みがされるのでしょう。
生産と消費の空間の隔たり、すなわち消費者ができない生産という活動を生産者が行っているのです。だからできない価値をいくらで買い取り使用するのかというところにポイントがあります。
麦芽や缶に使うアルミは原料として大きく市況を反映した価格が決定します。積み上げでいけば、これを反映した価格が常に変動するのでしょうが企業努力はそれらの変動を吸収していきます。それでも吸収できない時に最終手段として値上げを行うのでしょう。
さて、お客様はいくらの価値があると値踏みをするのでしょうか。
今日のキーワード
“市場価格は最終的にはお客様が決める”