最前線に物資を届けられない、こんな時の補給部隊の対応は?
戦争であればあらゆる手だてを考え続け、何とか前線部隊にできるだけ持ちこたえていてくれ、できるだけ早く届けるからと補給作戦を続けます。
ビジネスの場でのロジスティクスでもこれは当然のように行われます。
最も多く遭遇するのが雪や台風など自然条件に対する場合です。今日も台風の進路にあたるところへの対応が大きな業務になります。沖縄などでの状況を見れば大型の台風であることが分かります。さらに梅雨時ということで梅雨前線を刺激し雨による被害も予想されます。
今日のように拠点の統合、集中化がされた状態ではなお届ける場面で困難が伴いやすくなっています。長距離で届けることが多いからです。結ばれた線が分断される、渋滞に巻き込まれるということも予想される。
よくとる対策は前倒しで出発させる方法です。もちろん通常の運行が時間時間でのギリギリの配車がなされているのが常です。何とか臨時の車を手配して組み直します。品物も出発便に合わせて作られていることも多くなっています。これもできるだけ前倒しすべくフル稼働してもらいます。
ここまでして何とか間に合ったという時には苦労も報われますが途中でどうにもたち行かなくなることもしばしばです。こうなった時はもうどこまで走っているのか交通状況はどうか、台風の進路はなど情報のやりとりだけになります。
やはり補給路が断たれる前の予想される状況に対して事前に最前線からの準備しか解決方法はないと思われます。困難を補給部隊に頼るのでなく前線である程度no
準備をすることでしょう。
今日のキーワード
“危機は被害を受けるところが中心になってことにあたる”