直感力で表を読む | 「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

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ロジスティクスや物流現場、日々報道されるニュースなどを直視したり斜に構えたりしてビジネスや社会生活のヒント、情報をちりばめます。

 データを表にすることは誰にでもあると思います。

 では何百、何千というセルのある表でその中身を読むことができるでしょうか?

 鳥瞰して全体の構造を読むことを書いたことがありますが、表の中にもこの全体を掴む手法を用いることでイメージ構成を簡単に進めることができます。

 縦横の関係性から配置された数字には多くの意味がこめられているのはすでに述べました。この数字の大小、数字の分布の仕方にいろいろな意味が隠されていることにも注意をしてみたいところです。

 表は多くの「隠し絵」を含んでいます。表面だけ眺めるだけでなくいろいろな中身を思い浮かべてみることが分析のきっかけになること間違い無しです。特に物流ABCで用いるアクティビティと経費、活動回数、そして算定目的別の得意先、商品、作業者、営業マンなどでいろいろな数字がちりばめられているはずです。よく見てみると大きい数字の固まっているところがあることに気がつくのでないでしょうか。そのあたりを疑ってみてください。そしてさらに詳細分析を行えば様々な問題点が見えてくるはずです。

 何も難しいことではなく初歩の「直感力」を最大限活かすだけの話です。せっかく表にしたのですから実態を表した「絵」として深く隠された情景も想像してみたいものです。

今日のキーワード

“表にちりばめられた数字を現状の絵として注意深く読んでみる”