量と連動した成績表があれば内容は分かるのですが、一目で概要を掴むのに「コストツリー法」があります。
コストを分解しその構成内容を見ることで,どの領域あるいは分野、機能が問題なのかを見ます。量と絡め単価を表すのが最もわかりやすいのでないでしょうか。
総コストをエリアあるいは分解できる形態に大きく分けます。例えば東日本と西日本、社内拠点移動物流費と得意先向け物流費などです。次いでもう少し区分しツリーを掘り下げます。最初にエリアで分けたのであれば社内拠点移動と得意先向け物流費、この逆も同様です。そしてもう少し掘り下げていきます。より細かく分解します。さらに機能別に分けてみるのもあります。輸配送費いくら、荷扱いコストいくらなどです。もう分解できないというまでいくらでも分解できます。
それぞれの分解した項目ではそれに該当する経費金額、対応する取扱量、そして除した単価を表せるようにします。
これで、金額が大きいものや単価の高いものなど全体のコスト構造がわかります。このツリーをエクセルなどで作っておけば月間成績表などから自動的にデータを取り入れることで毎月のそれを素早く見ることができます。
このコストツリーでは自社のコスト構造の骨格を見る、どこにスポットを当て改善すればいいのか、あるいはシステム替えを試みるかなど大局的に見ること、そしてミクロの部分にも切り込むことができます。
最初にツリーを作る時に何のために、どのような骨格のツリーにするのかについて知恵を出してください。大分類、中分類、さらに細分化とロジックツリーを作る要領でいいでしょう。もれの内容にすることが大切です。これも分解できるようなコスト分解データ、取り扱い量の分解データも必須準備項目となります。
この資料、結構、者に説得の材料になります。案外、漠然と見ていたのがツリーではっきりと構造が分かるのですから。
今日のキーワード
“コスト骨格をツリーにすればポイントが一目でわかる”