まとめる派、ばらす派 | 「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

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 会議の進め方でよくあるパーターン。

 一つは合意形成を主眼に参加者の意見の接点を探り組み合わせていく方法。もう一つは意見の幅広さを求めできるだけ拡散していく方法。

 時と場合にもよりますが、結論を急ぐあまり表面だけのぎろんで終わってしまうこともあります。逆に広く意見を集約しようとしすぎて分散、まとまらないということもあります。

 上手な進行役の方は二つのやり方を合わせた方法を用いているようです。

 まず、参加者にこの場で話し合うことの目的を説明し各自の意見をランダムに出し合ってもらいます。一人の意見に乗った意見もOKです。切り返しの意見も認めます。組み合わせても大丈夫です。とにかく自由にどんどん話を拡散していきます。


 意見が相当深まってきたところでそれまでの話を分類集約してまとめてみます。何種類かのグループにまとめられるはずです。まとめたグループごとの結節点を説明しておくことも参加者に納得してもらう方法として取られます。


 ここで参加者にこれらグループをさらに組み合わせていったらという思考方法をとってもらうように司会を進めていきます。この中からは各自がさらに深掘りをしたまとめのパターンの思考方法に切り替わってきます。

 ここで結論を急いではいけません。

 さらにまとめ方の数パターンがでるはずです。こららを徹底比較しながら最優先するものとそれを補完するものなどに見える形で話を進めてもらいます。そうしていく中で最終の合意形成をします。

 拡散と集約、流れをうまくコントロールし論点をテーマからそれることなく進めていくのが進行役の妙味でないでしょうか。

 今日のキーワード

“できるだけ広げ、集約は深くまとめる”