捨てたものでない現場の方々 | 「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

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ロジスティクスや物流現場、日々報道されるニュースなどを直視したり斜に構えたりしてビジネスや社会生活のヒント、情報をちりばめます。


 仕事柄、現場の方々と接する機会に恵まれています。


ある事業所でのことです。皆さん、必死でその日の作業をこなしています。 その内の何人かに少しの時間ですが集まっていただきました。


「鳥の目、虫の目、魚の目」のお話をした後、ビデオカメラで動きのある作業を観察してみましょうということで「鳥の目」をヒントに自分たちで1階の作業フロア全体を見渡せる2階のある場所から撮影をしてきました。 


 カメラは見事に様子を摘み取り、ピッキングの作業スピードの早い人、遅い人両者の動線やら動きの手順やらをとらえていました。


 前々から何となく違いを感じていたのですがビデオカメラなどを用いて観察することもなかったのでしょう。


 ワンヒントで撮影場所を設定することができる能力を備えていることがわかりました。 


 その後の改善活動に結びついているのは言うまでもありません。


 ちなみにこの方々は現場の女性パートの方々です。 改善活動は上から頭ごなしに「ああやれ!こうやれ!」と言っても進みません。ヒントだけ示しみんなに考えてもらい工夫をしてもらうのが遠い道のりですが近道でないでしょうか。