ドライバー不足 | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

今年から流通に携わるドライバーの残業規制が実施されてドライバーの絶対数が減っていることに加えて実働時間が減ってドライバー不足が深刻になっています。物流は社会の大動脈というべきものであり停滞すると経済全体の停滞に直結してしまいます。結果として物価の上昇、モノ不足に陥っていると感じています。

 

ドライバー不足は少子化により担い手が減少していることに加えて収入が他産業より低いということも一因となっています。高齢者に参入してもらうということも運転免許証の返納を推奨している現状では難しいと思います。収入が他の仕事並みかそれ以上あれば若い方もドライバーになりたいというモチベーションにもつながると感じています。

 

そのためにはコストの転嫁を図り適正価格による仕事となる必要がありますね。そもそも「配送料無料」と称したサービスが多く、再配達、時間帯指定等の付加価値も無料という市場がそもそもおかしかったのではないかと思います。便利さには対価が伴うものであり消費者が負担しなければ成立しなかったのみ無償という現状に甘えていた結果であると考えています。

 

「世の中は誰かの仕事により成立している」という言葉がありますが痛感します。一日中、休みの日であっても誰かが仕事をしてくれているので生活できているというのが実態です。便利なサービスには対価が生じるという基本原則に戻っていく必要があるのではないかと感じています。

 

日本では長くデフレ社会が続き慣れてしまった結果だと思います。私が若いころには「物価は上がっていく」「ただより高いものはない」ということが常識であったように記憶しています。

適正価格によりモノ、サービスを提供することが社会の活性化につながり収入が上がっていくのだと思います。

日本は経済の転換期にあるのかもしれないですね。