後期高齢者医療保険 | 向井幸一のブログ

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75歳からは健康保険は後期高齢者医療保険制度適用となりますね。保険料は所得により変わりますが平均では昨年度は月額6,575円でしたが今年度は7,082円、来年度は7192円と上がっていきます。後期高齢者は年金収入のみという方が多いので負担が増えることは生活が厳しくなることに直結すると思います。

 

年金収入はマクロ経済スライドにより実質下がっていきます。収入が減って支出が増えるので節約生活が必要になってきます。現在の実質的な年金収入は下がることはあっても増えることはない制度になっています。5年後、10年後は現在よりも減少していることが予測されています。20年後は常識的にはもっと減少していると思います。

 

若い方々が高齢者になったときに年金収入がどうなっているのか分からないことが消費が停滞する一因ではないかと思います。

「100年安心の年金制度が完成した」と豪語していた時代もありましたが100年どころか10年先も不安というのが現状ではないかと感じています。

 

高齢者はいずれ誰しもいく道です。現在の高齢者が幸せであれば将来の高齢者も幸せが期待できます。現在の高齢者が不安を感じていれば将来の高齢者はもっと不安になります。年金が下がって社会保険料が上がっていくことが当たり前になっているので若者が不安になるのではないかと思います。

 

少子高齢化の進行により社会保障費が膨張して年金支給額が先細りになることは明白ですがどのようになっていくか長期の予測を示して理解を得ることが必須だと思います。小手先の対処方策を講じるだけでは不安になります。どんなに厳しい予測であっても正直に開示して長期ビジョンを示すことが求められているのではないかと感じています。

 

老後は自分でつくる時代になってきたと思います。健康管理に気をつけて社会保障制度のお世話になる期間をできるだけ短くしていくことが必要だと考えています。

後期高齢者になっても自分らしく生きていきたいですね。