高齢期に失うもの | 向井幸一のブログ

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高齢者になると4つの喪失を経験するといわれています。喪失という言葉にはマイナスなイメージが伴いますが加齢をともに老いていくことを考えると決してマイナスなことばかりではないと感じています。それぞれ失うものについて自分の経験を踏まえて考えてみたいと思います。

 

1.体力・身体機能

体力・身体機能は目に見えて低下していきます。しかし高齢期には若いころのような過激な動きは減って比較的のんびりと行動することが多くなります。時間をかけてゆっくり行動することができると考えると決してマイナスばかりではないと思います。

 

2.人間関係

年を重ねることにより家族、先輩、友人等の人間関係が少なくなっていきます。次は自分の順番かなと感じることもあります。そのときの準備と心構えと考えるとマイナスばかりではないと感じています。自分に置き換えて準備する機会と考えればいいのかなと思います。

 

3.仕事・収入

仕事中心に生きてきた人にとっては喪失感が大きいと思います。収入が下がることは不安にもなります。しかし若いころには住宅ローン、子供の教育費等の大きな支出がありますが高齢期には老夫婦が静かに暮らすということを考えると若いころのように支出が嵩むことはないのでそれなりの収入を得る仕事をしていけばいいと思います。

 

4.役割・立場・目的

最も喪失感が大きいのは役割がなくなることではないかと感じています。人から必要とされて「ありがとう」と言ってもらえる機会がなくなっていくと目的をなくしてしまうのではないかと思います。そのためには社会との関わりを持ち続けることが大切であると考えています。そのように考えると仕事があるということには感謝しています。

 

高齢者にはマイナスイメージが先行しますが若いころにはできなかったことをする機会を得たと考えるとプラスに考えることもできると思います。元気でいること、家族・友人も元気であること、仕事があること等に感謝して若いころにできなかった経験をして時間の経過を楽しんでいきたいなと考えています。

年相応の活動をしていきたいですね。