元気で長生き | 向井幸一のブログ

向井幸一のブログ

高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

若い方々は高齢者になっても元気で長生きしたいと考えていると思います。芸能人では年齢を重ねても元気溌剌とした方も多くいます。私の周囲にも高齢者とは思えないほどアグレッシブな生活を送っている方もいます。反面では病や介護と同居している生活をしている方もいます。やはり高齢者になっても元気でいたいし長生きもしたいと考えるのが普通だと思います。

 

私自身の経験をもとに元気の定義について考えてみたいと思います。元気を医学的な健康と同義とすればBMI,体脂肪率、血圧等の数値により標準範囲内であるか否かで元気といえると考えられます。私は70歳を超えましたがBMI、体脂肪率、血圧、中性脂肪、コレステロール等の生活習慣病に纏わる数値は全て標準範囲内で異常はないという結果です。

 

しかし感覚的には衰えを感じます。身体的には目は視力は1.2あるものの老眼のため近くが見えにくくなっています。耳も高音が聴こえにくくなって日常生活にも違和感を感じるようになってきました。味覚についても舌の味蕾が減少したせいか味付けが濃くなっています。また体の節々に違和感、痛みを感じることもあります。電車の乗り換え等で走ることもキツクなってきました。肉体労働は無理かなと感じています。

 

身体的な劣化より敏感に感じることは内面的な衰えです。記憶力は明らかに低下を実感します。集中力、持続力も確実に低下していると痛感します。心身共に衰えを感じ焦燥感もあります。何とか衰えを緩やかに、できれば回復したいと思うようになりました。抗うことを考えたことも多々あります。

 

しかし友人の医師から「抗うより受け入れろ。心身ともに上昇することを考えるのではなく現状に感謝しろ」とアドバイスを受けたことから気持ちが楽になり生活に張りもでてくるようになりました。老いを受け入れて抗うことなく現状に感謝することが大切だと思えるようになりました。

 

元気の定義は年齢により異なると思います。若いころの元気は成長していくこと、上昇していくことを目指して頑張る元気だと感じています。高齢期の元気は心身ともに衰えを実感して共存しながら人の世話になることなく生活できることに感謝した日々を送ることが健全な元気だと感じるようになりました。

 

老いを受け入れて穏やかに生活できて人に迷惑をかけることがなく納税して社会的な役割を果たして時間を楽しみたいですね。

穏やかな元気で長生きして社会参加していきたいものですね。