介護事業者とM&A | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

介護業界では企業買収であるM&Aが活発になってきました。当社でもM&A、資本提携等の打診が日常的になっています。

日本生命が介護業界最大手のニチイHDを買収することで合意したというニュースが流れてきました。保険事業と介護・医療事業の相性はとてもいいので双方にとって有効なM&Aになると思います。

 

介護事業については政府も大規模化によるスケールメリットを目指しているので時代にマッチした企業買収であると感じています。生命保険の付加価値として将来の介護まで安心できる保険があれば市場は拡大するのでないかと思います。保険業界では損保会社も介護事業者のM&Aを積極的に推進しているので今後は生損保の付加価値として介護が見直されるのかなと感じています。

 

一方で介護事業はきめ細かい気配り、配慮が必要な事業であり顧客に個別的で親身な対応が求められます。大手事業者によるマニュアルで画一的なサービス提供も必要ではあると思いますが小規模事業者ならではの地域に根差したサービスも必要ではないかと思います。大規模事業者のほうが利益率が高く今後は大規模事業者に収斂していくと思います。

 

介護事業は技術的にはマニュアルに従った画一的なサービスが必要だと思いますが介護サービス中の会話、相談等により顧客のニーズを探りながら家族のようなサービスも大切であると思います。心も大切なサービスではないかと感じています。

大規模事業者と中小事業者がうまく融合できるようになっていただきたいものですね。