高齢期の過ごし方 | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

人生90年時代を迎え老後の過ごし方が変わってきたと感じています。私が生まれた年の男性平均余命は60歳でしたので既に全うしたことになりますね。長寿化は人類の永遠の夢なので長寿になることは本来であれば幸福感をもつのではないかと思います。

 

しかし現実には身体機能が目に見えて低下し、認知機能も低下していきます。若いころのように体は動かなくなるし集中力、持続力も低下していきます。人間関係においても亡くなっていく知人が多くなり喪失感はすごいと感じています。

 

家族関係においても子供が独立して教育費負担がなくなり住宅ローンも終了して経済的には夫婦二人の生活になるので楽になりますね。ただ子供の独立は親を頼りにしなくなるという意味では親としては一抹の淋しさも感じます。

 

また経済的には支出が減るので楽にはなりますが収入も減る傾向がありますので不安は残ります。特に医療・介護ついてはいつ必要になってもおかしくないのでそれなりの準備が必要になると思います。高齢者の就労比率は年々向上していますが理由が健康管理、生き甲斐というような前向きなものではなく生活費のためという理由が最も多いというのも理解できますね。

 

高齢期になっても「誰かから頼りにされる」「誰かから必要とされる」ということを実感できればより元気に過ごすことができると思います。生涯現役を目指して自立した生活が一日でも永くできるよう過ごしていきたいですね。