高齢者住宅の入居者像 | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

高齢者が居住する物件としてサービス付き高齢者向け住宅があります。住宅ですが食事等の生活支援サービスを提供する住宅は有料老人ホームに該当するとされています。高齢者が居住して住まい以外の介護サービス、生活支援サービスの提供を受けるという形態では似ています。お客様の選択に際しても分かりにくいというのが現状です。

 

サービス付き高齢者向け住宅に住んでいる方はどのような方が多いのか分かりにくい現状です。自立されている方から要介護状態の方まで、単身世帯からご夫婦世帯まで様々な方がいらっしゃいます。

先日、健康保険証がマイナ保険証になることから高齢者介護施設事業者の皆様から「マイナンバーカードになってしまうと事業所でお預かりして暗証番号まで管理するのはスタッフの負担が増えてしまう」という意見が提出されました。

 

当社でも管理させていただいているサービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホームについて健康保険証をお預かりしているのはどうなっているのか調査しました。その結果では

・有料老人ホームでは入居者の90%以上はお預かりしている

・サ高住では入居者の90%以上はご自身で保管している

という全く逆の結果になりました。

 

有料老人ホームのほうが要介護者が多いということでは決してなくサ高住であっても入居者の平均要介護度はほぼ同じです。

サービス提供の契約書も同じものを使用しており「ご希望される方は保険証をお預かりすることもできる」となっておりお客様の自主的な判断で事務所保管か自主保管を選択していただいています。

 

このことにより短絡的な判断は難しいと思いますがサ高住を選択する方は「自分で可能なことはできるだけ自分でやる」という考えの方が多いのかなと感じました。できる限り自分でやるという意思は高齢期には大切なことではないかと感じています。

ほんの些細なことですが高齢期に施設よりも住宅を選択するという方の顧客像を垣間見ることができたのではないかと思います。

 

施設系ではなく高齢者住宅を選択する方の需要はこのような部分でも現れるのかなと感じました。

お客様に選んでいただける高齢者住宅を目指していきたいですね。