老後 | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

長寿化の影響もあって老後の過ごし方は以前とは異なったものになってきたなと感じます。高齢者住宅の管理運営事業を通して高齢者の方々には多く接してきました。また自分自身が高齢者になってみて30年前の高齢者像とは違うなと感じることが多くなっています。

 

同級生の中には退職後の再就職も終了して老後の生活を犬の散歩と図書館通いで過ごしている人もいます。まだ非常勤で週に2~3回程度の仕事をしている人もいます。中には常勤として年間1,600時間以上働いている人もいます。概して30年前の高齢者と比較して自分の周囲の高齢者は元気な人が多いなと感じます。

 

老後の生活資金が話題になったこともありますが現実に自分が高齢者になってみると生活に関しては若かったころとあまり違うことはなく子供が成人、結婚して手がかからなくなった分だけ時間的、経済的にも余裕を感じることもあります。また永く生きてきたので物欲が弱くなったように感じています。生活必需品は一応揃っています。新しいものを買いたいなという気持ちも薄れてきたと思います。

 

食べ物も若いころのようにたくさん食べることはできなくなってきたので美味しいものを少量食べるという食習慣になってきたと感じています。このように生活習慣が変化してくるので老後資金問題についても楽観的に考えています。備蓄だけで生活していくことは精神的にも不安が残りますが年相応に仕事して収入があれば不安感は少なくなってくると思います。

 

隣の芝生はキレイに見えると言います。他人と比較することなく自分の価値観をしっかりして老後を迎えることができれば結構ハッピーだと感じています。若いころは我武者羅に生きてきたと思います。常に上昇志向があったように記憶しています。しかし高齢者になって今後の時間が少なくなってくると充実した時間を優先するようになってきたと感じています。

 

高齢社会において老後の生活に対して不安を煽るようなニュースが散見されますが肉体的に衰えていくし精神的には利己的から他人を思いやる気持ちになってくるのが高齢者だと思います。高齢者になっても「今が一番若い」「今できることは確実に実行していく」「感謝する」という気持ちさえあれば若いころとは違った楽しみ方ができるのが高齢期であるような気がしています。

 

現在の自分の環境に合った生き方をして充実した時間を過ごしていきたいですね。