在職老齢年金 | 向井幸一のブログ

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年金は一定年齢に達すると支給される保険ですが仕事をして一定の収入がある高齢者には年金の一部又は全部の支給を停止する制度です。支給が停止されるため仕事することを躊躇又は制限する方もいます。高齢者になっても働くことを推奨している国の方針に反する結果になっています。

 

自民党の厚労部会では在職老齢年金制度を廃止して高齢者の皆様が積極的に働く環境をつくるべきという提案を検討しているとのことです。このことはとてもいいことだと思います。年金は自分が積み立てた保険を受取る制度なので働いているからといって支給しないというのは不公平な気がします。

 

年金支給開始年齢の繰下げを推奨していますが働いていると繰下げても受取年金は増えないという制度なのであまり普及しません。年金支給開始年齢を繰下げるためには働いて収入を得る必要がありますが収入を得ると繰下げ効果もなくなるというのでは繰下げを選択する方は減ると思います。

 

自助努力をしている方が損をするような制度では公平であるとはいえないと思います。高齢期にも働いて納税するよう勧めるのであれば公平な制度であることが必要だと思います。在職老齢年金制度の廃止は国民にとって公平な機会提供になるのでぜひ導入していただきたいですが選挙前のアドバルーンに終わってしまうこともあるのではないかと不安を感じます。

 

選挙対策でなく本気で高齢者の労働意欲が湧くような制度にしていただきたいものですね。