特養の空き | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

待機者が30万人を超えるといわれている特養ですが空きがある特養が全国で26%あるとのことです。都市、地方のいずれにも空きがあるようですが理由は異なるようです。

 

地方では高齢化が終了して高齢者数が減少を始めたという街が散見されます。入所対象である要介護高齢者が減少を始めると空きが増えるのは自然だと思います。働いていたスタッフも職場がなくなるので転居してしまうことになりますね。

 

一方で首都圏のような都市部では要介護高齢者数が多く待機者もあるくらいですがサービス提供するスタッフが不足しているため空きがあるとのことです。人員配置基準があって基準を割り込んで入所を受け付けることはできないですね。

 

このような現象は保育所でも同様になっています。地方では少子化が進行して子供が減っていますので保育所にも空きがある結果となります。首都圏を中心にした都市部ではスタッフ不足で空きがあります。中にはスタッフ不足で閉鎖した保育所もありますね。

 

地方で対象である高齢者が減少した結果空きがでるのは仕方ないとしても都市部では需要があって待機者もいるのに入所受付できないというのは情けないですね。介護士、保育士とも待遇改善が先決ではないかと思います。ハードの整備よりソフトの整備が急務だと感じています。

 

外国人労働者の入国を進めることを決定しましたが介護業界では待遇改善を先に実施すべきではないかとの声も聞こえてきます。低所得のままでは外国人も集まってくれないのではないかと不安を感じています。

 

労働力不足で外国人労働者に力を貸してもらおうとするなら待遇改善を先に実行してから受入れることが大事なのではと思います。単に安い労働力を受入れるという発想ではなく外国人が働きやすく、希望すれば家族を一緒に生活できるような環境を整えてもらいたいですね。