100年安心といわれている年金制度ですが毎年のように改定が実施されています。負担が増えて給付が減るというのが大きな流れのようです。また仕組みが複雑化しているので全体ビジョンがよく分からないというのが現実のようですね。
現在進められているのは年金支給開始年齢の引下げ、短時間労働者の厚生年金加入といったところです。年金支給開始年齢を引下げれば将来受け取る年金額は増えますよ、短時間労働者でも厚生年金に加入できれば将来受け取る年金額が増えますよという論調で語られています。
年金加入者を増やして支給者を減らすことができますので短期的には年金財政は好転するように思えます。ただ支給開始年齢を引下げると受取額が増える、短時間労働者も厚生年金に加入すれば受取額が増えるということであれば現在は好影響があるかもしれませんが将来の支払年金額が増えるということは年金額を引下げなくては成立しないような気がします。
年金制度のグランドデザインが明確になっていないのでこれからは個人年金でバックアップしておくことが必要になるのではないかと感じています。正に「自分の老後は自分でつくる」という時代になっていくのではないかと思います。若いうちからしっかりと老後の人生設計をすることが必要だなと感じています。
人生80年、90年時代を迎えて知恵が必要な時代だなと痛感しています。若者が自分自身の老後をしっかりと準備できる社会になってもらいたいですね。