特養での傷害致死事件 | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

京都の特養で今年7月に22歳女性スタッフが91歳の女性入所者に暴行を加えて骨折等の重傷を負わせ翌日に死亡した事件により昨日女性スタッフを傷害致死事件被疑者として逮捕したとのことです。高齢者施設内でスタッフによる暴言・暴行・虐待・傷害・殺人といった事件が散見されるようになりましたね。

 

このような事件が起きると介護の現場で一生懸命に働いている多くのスタッフの気持ちを考えるとやるせない気持ちになってしまいます。

これらの事件は起こした個人の素養・問題なのか所属する組織の問題なのか業界全体で解決すべき問題なのか検証する必要があるのではないかと感じています。

 

事件を起こした張本人が最も良くないと思いますが背景には何があったのか、組織として早期発見対応ができなかったのか正確に分析して再発防止策を講じなければ解決できないのではないかと思います。何の原因・動機もない通り魔的な犯罪ではないので正しい対応をすれば未然防止は期待できると思います。

 

施設は閉鎖的な空間なので第三者の目を入れることも効果的かと思います。中々入所することが難しいといわれている特養にせっかく入所できても暴行や虐待の被害者になってしまっては本人、ご家族とも悲しい選択であったことになって後悔してもしきれないですね。

 

介護の現場は過酷な業務です。過酷な業務には職員へのカウンセリング等のフォローも必要ではないかと思います。

高齢者が安心して生活できて、職員はやりがいを感じながら自信をもって働くことができる環境になっていただきたいですね。