サ高住と診療・介護報酬 | 向井幸一のブログ

向井幸一のブログ

高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

医療・介護事業所を併設しているサ高住が増えています。そして併設事業所からの介護サービス提供に関しては介護報酬の10%減算が実施されています。サービス提供の際に在宅と比較して移動費が圧縮できるからという理由のようです。

 

さらに次回改定でも減算率を上げようと検討しているとのことです。増え続ける社会保障費を削減するための措置といわれていますが10%以上の減算は本当に可能か疑問です。介護事業所で利益率が10%を超えている事業所は珍しい現状です。

 

一部サ高住において囲い込みと過剰サービスを提供しているという現実もあります。併設事業所の利用が入居条件になっている、介護は限度額までの利用が条件になっているという物件も散見されます。お客様の選択の自由を阻害しており介護保険制度の選択の自由の原則に反していると思われます。

 

不適切事業者が存在しているから全ての事業者の介護報酬を減算するというのは違和感を感じます。不適切事業者には指導により改善を図ることが重要であると思います。サ高住は適正に運営されればお客様の選択肢が増えることになり必要とされるものであると思っています。

 

お客様が自由に生活できる住宅は今後の需要は増えていくと感じています。適正なサ高住が増えていくことを願っています。