返済型奨学金の返済ができないために連帯保証人に返済請求を請求する代位弁済が件数、金額とも増加しているとのことです。返済型奨学金は借金なので連帯保証人を求められます。借りる本人が未成年であり通常は両親が連帯保証するのではないかと思います。民法上では連帯保証人は借り入れた本人と同じ責任を負担するので本人に代わって返済する義務が生じます。
代位弁済請求件数は2010年度には4,375件、約76億円だったのが2014年度には7,944件、約167億円と倍増しているとのことです。返済できない人がこんなに多いことに驚きます。中には両親にも返済能力がないために祖父母に請求するケースもあるとのことです。
借金は返済することが当然なので返済しない本人に責任があることは明白ですが未成年であるので少し複雑な気持ちにもなります。借りたものは返すというのは常識ですが大学卒業後にマイナスからのスタートでは厳しいものがあると思います。
無利子奨学金を創設するとのことですが当然、元本返済は必須です。借金の返済のために働くのでは消費は進まないですね。返済型奨学金で対応するのではなく大学を無償にすればいいのではないかと思います。予算措置は必要ですが若者への投資は将来のためには必要であると思っています。少なくとも国立大学は無償にしてもいいのかなと感じています。
若者が自由に学ぶことができ将来に夢と希望をもつことができる国になってもらいたいですね。