介護保険料 | 向井幸一のブログ

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40~64歳の2号被保険者が支払う介護保険料が決まりました。平均で月額175円上がって5,322円になるとのことです。徐々に上がっていますので最高金額になりました。2000年の介護保険制度開始時と比較すると2倍以上になってきました。

少子高齢化の影響で保険料を納める人口が減ってサービスを利用する方が増えているので保険料増額は仕方ないと思います。


ただ公的保険であるので安定した持続可能な制度にしてもらいたいと思っています。保険料は毎年上がる、使えるサービスは減っていく、サービス利用時の自己負担額は上がっていくでは将来の安心感はないと感じてしまいます。特に若い人たちは介護保険料はどこまで上がっていくのか、サービスはどこまで減らされるのか、自己負担額は2割以上に上がるのではないかと不安をもつと思います。


またサービスの担い手である介護職の皆様の待遇改善も必須だと思います。保険料を納めてもサービスを提供してくれる介護職がいなければ保険あってサービスなしという状況になってしまいます。既に一部の施設では空きがあるのに待機者を受入れることができないというところも散見されるようになってきました。介護職の法定人員を確保することができないために起きている現象です。


保険料は上がっても構わないので約束したサービスは提供するようにしていただきたいと願っています。利用できるサービスがドンドン減らされていくのでは老後の安心はなくなってしまい個人消費はますます低迷するのではないかと思います。


介護職の皆様は本当に厳しい職場環境の中でも真摯に仕事に取組んでいただいています。せめて一般産業並みの所得を得ることができるような介護報酬にしてもらいたいと思います。公務員の給与は2年間で10%以上上がっています。公務員給与は全産業の1.5倍以上の所得になっています。

介護職の皆様の所得を全産業平均並みに引き上げるには1兆4,000億円くらい必要ですが公務員給与を5%下げれば実現できます。5%下げても民間平均の1.4倍以上になっています。


税、保険料で国民負担を増やすばかりでなく議員定数削減、公務員制度改革により身を切る改革により率先して財政改革をしていただきたいものですね。