テレビドラマ | 向井幸一のブログ

向井幸一のブログ

高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

フジテレビの月曜日9時からのドラマは介護施設を舞台にしたものです。主人公は介護施設で「過酷な勤務」「長時間勤務」「低賃金」の職場で一生懸命に頑張っていくという内容とのことです。かわいそうな環境でも頑張っていく姿を描いているといえます。


この番組に関して日本介護福祉士会は「介護現場はこれほど過酷ではない。夢と希望と働き甲斐のある職場である。若い人たちが介護職を選ばなくなる。もっと正しく描いて欲しい。」という意見書をフジテレビに提出しました。


フジテレビでは「番組制作には有識者、現場スタッフの意見を聴取して正しく報じている」と回答しました。

ドラマなので多少は誇張しているにしても「過酷勤務」「長時間労働」「低賃金」は実態に即した内容であるとの回答でした。


どちらの言い分にも一理あると思います。ところが現役の介護職から日本介護福祉士会に多くのクレームが届きました。内容は「ドラマは介護現場の実態を描いており誤った番組内容にすることはない」という厳しいものばかりとのことです。この意見には賛同できます。


テレビドラマなので目くじらを立てる必要はないと思いますが介護福祉士の団体であれば現場の実態に目を背けるのではなく現役スタッフが感じていることの改善に目を向けたほうが建設的であると感じています。現場は「過酷」で「長時間労働」になっていて「低賃金」であることを事実だと思います。


このような現状を踏まえて介護職の待遇改善を国に提案していくことが大切であると思います。

不足する介護施設といわれていますが空きがありながら職員不足で受け入れができない特養も散見されるようになってきました。箱物があってもソフトサービスを提供するスタッフがいなければ問題は解決されないと思います。


ドラマで過酷な状況が放送されることを後ろ向きにとらえるのではなく改善のための好機と考えて意見表明していただいたほうが効果的ではなかったかと感じています。

絶対に必要な仕事なので一般給与所得者並みの待遇が得られるような制度にしていただきたいなと思います。