俺は死ぬほど憂鬱だった。
憂鬱過ぎて死ぬって意味じゃなくてね、結構リアルな死の恐怖を味わってた。
世間では「梅雨に入って肌寒い日もありますね。」なんて報道がなされる今日この頃、母校では今頃「プールがくるぞおおおおおお!」「うわああああ!!!」「くぁwせdrftgyふじこlp」なんて、阿鼻叫喚な地獄絵図のはず。
もうほとんど狂気の沙汰なんだけど、この時期になると余裕で水泳の授業始まってるからね。
しかも、ただ水が冷たいだけならなんとか耐えられそうだけど、なんか水球に力を入れてるとかで、水深が2mチョイあるんだよね。
2mって。
16になってまだ足のつかないプールがあるなんて思いもしなかった。
まぁ百歩くらい譲って2mのプールがあることくらいは予想してもいいけど、教育課程で自分が投入されるなんて思いもしなかった。
水死ん…誤字だ。
水深が深いから安全を配慮して授業がぬるいかというとそうでもなくて、水温に匹敵する冷酷さで授業が進んでいく。距離は50mくらい。もちろん途中で立てない。
一応、30分間回泳の結果からレベル別に分けて泳ぐようになってて、まあ僕は余裕でカエルコースでしたよ。
つーかカエリタイコース?もっと言えばイキテカエリタイコースだね。
ちなみにカエルコースは下から2番目だけど、「だから何?」って量を泳がされる。
その下にはカニコースってのがあって、そっちはそこそこ良心的だったとか。
私はカニになりたい。
当然そのカエルコースの中には学年中から「水泳は苦手だけど、なけなしのプライドで必死に回泳を頑張ってしまった哀れな子羊」が集められてる。
普段は「文系はチャラい」「理系は童貞」なんて言い争ってるのにこのときばかりは超団結するから。
理系「水が蒸発するのは吸熱反応だから陸に上がったら水分落とした方がいいぞ」
文系「教師の心理的に20mあたりは監視が緩いはず、途中で手を抜こう。」
「全員生きて帰るぞ!!」ってね。海猿かと。
お前ら昨日まで乳首相撲とか言ってはしゃいでただろうと。上半身裸の絶好の乳首相撲の機会なのに話題にも上がらずに夏場所延期されたからね。尚、乳首相撲についての説明は一切行わないものとする。
そんくらい必死になってると、変な話、奇しくもイニシャルでいうとHな話ね、女子の水着姿をチェックしようなんて気も全然起こらないよね。最期に目に焼き付けるとしたら、水着より青空を選びます。僕は。一回なんやかんやあって鼻血出した時もネタにされるどころか心配されたから。
逆に見られない前提でアバラスタ王国(一億総アバラ骨むき出し)の王様レベルのワガママボディをさらしに行ったりね。もう一連の行為に何の意味もないんですけど。お互いに。
そんで2学期のあたまくらいにリゾートっつって自由にプール解放する回があって、体育課としては厚意のつもりだと思うんだけどね、ちょっと考えてみて。
水深2mでくつろげる?予断許さなくね?
ウォーターボーイズごっこしようぜwwwwって、結構リアルなシンクロになるから。競技のほうになる。
結果として多数の生徒、特にカエルコースはプールサイドに座って足だけ水につけてた。
なんならそのまま帰りたかった。
さらに言えば高3のリゾート回は嵐が直撃してたしね。
プールサイドまで浸水してんのに体育課はむしろノリノリ。
当時、英単語を一通り覚えたころだから直感した。
resort 【名詞】行楽地
【動詞】訴える
嗚呼、後者か。憲法かなにかで保障されてる感じか。
母校で訴訟が起こらないことを、心から願う。
連打すると痩せるかも
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