先月でしたが、電話で関東の高校生から睡眠に関する相談を頂きました。
高校のサッカー部に所属し、この春から3年生。高校生活最後のシーズンを控えてる状況です。
その子は下級生の時からレギュラーとして試合には出ているそうなのですが、「いつも公式戦の前になると眠れなくなる(寝つきが悪くなる)」とのことでした。
中学生の時からその様な状態みたいで、練習試合の際は普通に眠れるそうです。
高校生活最後のシーズン、大事な公式戦、ちゃんと眠れたらもっと良いパフォーマンスでサッカーができるのではないかと悩んでいて、ネットで見つけた当店に思い切って電話相談をしてきてくれました。
普段の生活スタイル、起床時刻や就寝時間、寝る前の過ごし方、寝る時の部屋の照明、スマホの使い方などをお聞きし、それぞれ理想はこうですよとアドバイスしました。ただ基本的に大丈夫そうでした。
話をお聞きする中で、恐らく一番の問題は「公式戦前だからといつもより早く布団に入ってしまうこと」でしたね。
眠たくなるまで布団には入らない方が良いです。布団の中で眠れない状態が続くと布団は眠れない場所として認識されてしまうそうです。睡眠衛生上、原則として布団の中で眠る以外の活動はNGなのです。(パートナーとの“夜の営み”は別の話です(笑))
人は原則として起床時刻により、眠る時刻が決まります。もっと厳密に言うと起きて太陽の光を浴びた時刻で決まります。もちろん、その後の過ごし方(昼寝のタイミングと時間、夜間の光の浴び方など)でズレますがね。
日中に適切な過ごし方をしている前提で、もし早く眠りたい日があればその日の起床時刻がキーになるのです。要するに前日にいつもより早く起きるのです。
このアドバイスは過去にも。
⇒ 快眠アドバイス『眠くなってからお布団に入りましょう』
日本の部活ではありがちですが、監督からの度を超えた叱責が原因で本番でのプレーに恐怖心を持ってしまっている感じも受けませんでした。むしろコミュニケーションを密に取ってくれる良い監督みたいでしたね。
それが良いプレーをしたいから何が何でも眠りたいという方向に意識が向いてしまったのかもしれません。
そして、話の途中で「睡眠薬を飲んだ方が良いかどうか」についても聞かれました。
今の睡眠薬は脳に効く仕組みが昔と違い非常に安全になりました。お酒で眠るよりもずっと体にいいのは確かです。
ただし、安全になったからと言って睡眠薬に簡単に頼るのは良くありません。あくまで最終手段だと思って下さい。薬にはすべて副作用が存在しますし、睡眠医も簡単には処方しないと思います。特に今回の様に10代の子の場合は。
まずは睡眠衛生に基づく生活習慣の改善が先です。
とても真面目な子ですし、向上心もある子ですよね。あと行動力も。そういう自身の性格と体と睡眠の仕組みを理解すれば、充分にコントロールできるはずだからとまとめて、眠れない様ならまた相談してほしいという形でその時は終わりとなりました。
「誰かに話す」という行為だけで変わるケースもありますからね。
次の公式戦は4月らしいです。
初戦にも勝って眠れる様になりました。と連絡がもれえたら嬉しいです。
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