快眠アドバイス 『光のダイエット』 | ウメナ寝具の快眠BLOG

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静岡県三島市の寝具店「ウメナ寝具本店」の【店長(睡眠健康指導士・sleepdesigner)】が書くブログです。睡眠の話、睡眠に絡めた寝具(布団)の話、お店の情報などを載せています。
※6月18日にWebサイトをリニューアルし、記事内のリンクが一部切れています。

現代人の多くが抱える睡眠の悩み。


なかなか寝つけない。たくさん寝ても熟睡感がない。夜中に何度も目が覚める。早く起き過ぎて二度寝が出来ない。


などなど。


代表的な睡眠障害の症状です。


身に覚えのある症状はございますか?


この様な症状の原因は多種多様です。生活習慣にあったり、寝室環境にあったり、寝具にあったり。もちろん精神的な部分も関係します。


可能性の高いものから一つ一つ解消していく他に道はないのですが、私は現代人の睡眠の質を悪化させている大きな原因は「光の浴び方の変化」だと思っています。


照明の発達と普及によって、現代人は夜になっても日中と同じ様な明るさの中で生活を強いられます。特に日本の照明文化は明るさ=豊かさの象徴とみなされ、明るさが追求されてきました。


夜の衛星写真


日本の明るさを示す有名な写真です。日本の位置は分かりますよね。


人間の覚醒と睡眠のリズムに最も影響力のある外的要因は光です。


そもそも人間は昼行性の動物。太陽が登っている時間に活動(覚醒)し、太陽が沈んでいる時間は休息(睡眠)する様に遺伝子プログラムされているのです。


太陽が沈んだ夜間も、人工的に光を浴びると体のリズムに支障をきたします。眠れなくなり、睡眠は浅くなり、眠る時間が遅くなるので朝起きられなくなったりするのです。


それから、人工的な光は照明に限ったことではありません。テレビやパソコン、携帯、スマホ、電子書籍といった電子機器のディスプレイから発する光も同じことです。むしろ照明よりも目に直接入り込みやすいので気を付けなければいけません。


体に優しい室内照明はホテルやカフェをイメージして下さい。間接照明や複数の照明を要して明るさを調節できる設計になっています。光の色も電球色(オレンジ色)で自然光に近いものが使われています。


ホテル室内


テレビやスマホ等の電子機器も、体の健康を害してまで本当にその時間に使わないといけないのかをまず考えましょう。どうしても使わないといけない場合はブルーライトカット眼鏡という道具もありますが、使わないという選択が一番良いでしょう。


これは私の経験談ですが、夜に電子機器を使う場合、ブルーライトカット眼鏡は使った方が良いですが、そもそも電子機器を使用しない方がグッスリ眠れます。眼鏡をしていても、脳が落ち着かない気がします。


PC眼鏡1


グッスリ眠ってイキイキと活動する為に、日頃の生活を見直し、要らない光を取り除いてみましょう。「光の節約」、「光のダイエット」です。


今日は十五夜。中秋の名月。天気がかなり微妙ですが、秋の夜長という言葉にあるように秋の夜は過ごしやすく長く感じるもの。


この秋、月の明かり、自然の暗さも味わいながら、人工的な光との付き合い方を見直して快眠を手に入れましょう。


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by sleepdesigner:圭


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