どちらも残念 | 適当気儘に鉄道模型

適当気儘に鉄道模型

主に趣味の鉄道模型に関して入手した際の勝手気儘な感想や模型加工・レイアウト製作は下手で悪戦苦闘しながらもやはり適当気儘に楽しみ同じ趣味を持つ人々に勇気と自信を与えたり、そんなまさに「テキトー」なブログです

 久しぶりの相変わらずの同じ様な辛口批判の話です。


 久しぶりにオークションを覗きました。

 凄いなぁと思ったのは既に落札された加工品のTOMIXのC61、しかし加工技術にではありません(加工技術が凄い・上手なのは以前から認めていますが)。出品者がお題を特定機として銘打っている割にいい加減な形態、それなのにそのお値段、そしてそれを購入する方が居る事にです。

 そのC61は仙台運転所時代と銘打っているものの、テンダ-のテ-ルライトは埋め込み式になっています。とても綺麗に工作されていますが、埋め込み式にされたのは宮崎に転属後です。更に灌水清浄装置が無いのは復活後です。よってこのカマの形態は実際には何所時代の物でも無く、ごちゃ混ぜの適当な代物です。

 出品者は注意事項として「あくまで模型なので 実写(原文ママ)と異なる個所があるかと思いますが予めご了承ください」と逃げてはいます。しかしながら資料が殆ど出て来ない物ならいざ知らず、ネットで調べれば、或いは好きならこの程度の事は分かるはずです。具体的に「本来●☆はこうなっていますが都合でこうなっています」とか詳しい説明が有れば、それはそれで納得の上購入するか検討、って事もあると思いますが、特定機を銘打ちながらこの様な言い訳だけなのが大変残念です。そもそも特定機どころか東北晩年タイプにさえなってませんしね……。

 多分、製作者は車輌自体には何の思い入れも無く、工作好きなのと利益を求めた結果がこの逸品(笑)なのでしょう。

 入札・落札した方も凄いですね、貧乏人の自分にはとてもこんな物にこんな大金(ベ-ス車輌を定価で3輌買ってかなりお釣り来ます)出せません。もっとも金持ちだったとしてもこんな物買いませんがね。模型加工技術は確かに凄く、それだけ見れば安いお値段とは考えられますが、出来上がりの形態に対し、こんな物「凄いだろう」と自慢しても、詳しい方が見れば『確かに凄い、こんないい加減な物にこんなに出すなんて』と冷笑されるのがオチです。まぁ気に入るも気に入らないのも各々個人の自由なのは承知するところですが、落札した方は分かって購入しているのかどうか?甚だ疑問を感じます。なんでも鑑定団で「こんな贋作よく買いましたねぇ~」と言われる人みたいな方は鉄道模型趣味の世界でも確実に一定数居る様です。

 後、付け加えるならこの製作者の作る蒸機のナンバー位置はどれも低すぎます。人形は顔が命なんて言いますが、人の顔の写真を使って目・鼻・口をちょっと移動させるだけでその人の顔付きがまるっきり変わってしまう様に、蒸機も前面のナンバー位置で実車のイメージにならない事が有るのはTOMIXがC55で客車のセットに前面のナンバー取り付け位置が違う物と、それに対応するナンバーを付属させている事からも明らかでしょう。「仏作って魂入れず」という言葉の本来の意味とはちょっと違うのですが、根本的な意味合いから失礼ながらこの製作者は当にこれなんだと感じています。凄い技術の持ち主だけに見ていて残念で仕方ありません。

一押しいただけますと幸いです。
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