C60好きは小デフがお好き? | 適当気儘に鉄道模型

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主に趣味の鉄道模型に関して入手した際の勝手気儘な感想や模型加工・レイアウト製作は下手で悪戦苦闘しながらもやはり適当気儘に楽しみ同じ趣味を持つ人々に勇気と自信を与えたり、そんなまさに「テキトー」なブログです

 C60という蒸気機関車があります。

 C59の一軸従台車を二軸従台車に交換して、その台車で動力の軸重を分散して受け持たせ、特甲線のみから甲線まで運用可能とした機関車で主に東北と九州で活躍しました。九州では従台車以外に形態の変化はあまり見られませんでしたが、東北、特に盛岡に配置された車輌は外観的にもいろいろ手を加えられていました。

 で、話は変わりまして或る日スマホを見ていたらヤフオクのCMが画面に出ていまして、そこに16番・カワイ製を加工したC60が出ていました。C60は好きな車輌ですので早速その出品物を見ましたら

 戦後形に小デフが付いていました(苦笑)。

 何度も書いているのですが、改めて書くとC60には元々のC59の戦前形改造である0番台と戦後形改造の100番台があり、東北に配置されたのは101・106・108の3輌(102は改造当初水戸区に配置され常磐線の東北部に来ているでしょうがあくまで関東配置)で、配置・転属があったのは仙台と青森だけで盛岡に配置された事はありません。

 一方、小デフというのは元々取り付けられているデフレクターの他に煙突脇に付けられた小さいデフの事で盛岡のC60・青森のC61に取り付けられていました。因みに両者の形状は違いまして盛岡の物は多少デザインされた様な形状をしていました。拘りが有るくせに資料が無く想定の話になって申し訳ないのですが、両者とも或る次期に配置されていた機関車に装備された物で、その後に転属してきた車輌には取り付けしなかった様です。

 この二つの事から言えるのは戦後形C60に小デフが取り付けられた車輌は無いという事です。
 
 ところが鉄道模型界においては半世紀以上前の事で資料も少ないからか気楽に戦後形に小デフを取り付けて「東北形」とする方が多い様に思います。拘る身から言わせてもらえばそういうのは「東北形」ではなく「東北タイプ」で架空の車輌です。架空の車輌と銘打っているなら良いんですが、知っててなのか知らずとしてなのか如何にも東北のC60を再現しました~的に書いているのが目立ちます。これまでNゲージでは見掛けていましたが16番でもこうした物が出品されている事に驚きました(16番はN以上に拘りを持って加工している方が多いイメージがあったので)。

 近年の車輌に関して★△編成のモハ○○は避雷器の位置が、とかとことん拘りを見せる昨今の鉄道模型界で、この事に関しては半世紀位前並みに大らかなのが変わり者のオヤジには不思議でなりません。

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