夢 出会い 魔性 -69ページ目

夢 出会い 魔性

日記だったり思い出だったり願望だったり不倫だったり。




ご主人さまとばいばいして家に帰り着いてから、ずっと感じていたざわざわ。



こんな事態だもん、仕方ない

会えただけでスペシャルじゃん

ワガママ言っちゃいけない



聞き分けの良い自分。

ざわざわする。

(会いたいよ)
(会いたいよ)

えーい!ワガママ引っ込め!

ご主人さまに迷惑かけちゃいけないんだから。

ご主人さまは実家で家族と過ごしてるんだから。




でもさあ。

コンビニに煙草を買いに行ったりくらいは、するんじゃなあい?




『これから煙草買いに行ったりしなあい?』


『いまどこにいる』


『まだおうちの近く(^-^)』


『帰りなさい。明日にしなさい(-。-)y-゚゚゚』


『今日はもう寝ちゃう?』


『もう少し』


『1時間後にコンビニに煙草買いに行かなあい?』

わんわんちからご主人さまの実家までは1時間掛かるから。


『どうして?明日じゃだめ?』


『夜だったらちゅーしちゃおーと思っただけだから明日でいい~(笑)』


『じゃあ明日』


『明日10時くらいでいい?』


『了解。起こして』


『はーい(^-^)ちゅーは妄想ですることにする~』



今夜でもいいよ、ってお返事が来た時用に、お化粧直しながらメールしてたりして(笑)

お化粧直しは無駄になったけど(……)明日ご主人さまが400キロ向こうに帰る前に、
一瞬かも知れないけど、ご主人さまの顔を見ることが出来そう。

寝る支度をしてたら、ゆら、と余震がきた。

『いま揺れたね』

『気持ち悪い揺れ方だった』

『おうちの中、大丈夫?わんわん本棚押さえた(笑)』

『テレビがゆらゆらしてるくらい(笑)』


そんなことをメールしながら携帯を握ってウトウトした。




翌朝にご主人さまと会うんだからなるべく早く寝よう。

そう思ったけど、やっぱりこの晩も余震で何度も何度も目が覚めた。






計画停電のグループ分けが発表されましたけど…


私が住んでる地域もご主人さまの実家の地域も、複数のグループに重複してるよ~


ホントに重複したままなら、1日中停電って感じです。



でも、それくらいの心持ちでいたほうが良いのでしょうね。





「そろそろ行くか」


ああ…1番聞きたくない言葉。

でも絶対に聞かなきゃいけなかった言葉。


ご主人さまは右手で煙草とライターを握って立ち上がろうとしてた。


「ちょっと待って」

「なに?」

「…うん」


わんわんは左手をつつつ、と伸ばして、人差し指と親指でご主人さまの煙草をスルンと抜き取った。

それからライターも。


「なに」

「にぎにぎ」

「?」

「…手、握るの」

「はは」

「写メっちゃうから」

「ははは」


わんわんの不思議ちゃんみたいな行動に笑いながら、
ご主人さまはおとなしくテーブルの上で手を握られてる(笑)


「もう!撮っちゃうからね~」


笑われてるしバツが悪いしなんか恥ずかしいし、
ちょっと逆ギレちっくになりながら(たぶん真っ赤だったはず)携帯のシャッターを押してみる。



「あーーー」

「今度はなに(笑)」


ご主人さま、抗議の声っぽいけど、おとなしく手を握られたまんま。


「…電池きれた…」

「はあ?」

「最近携帯の調子が悪くて、写真撮ると電池切れになっちゃうの。保存前に落ちちゃうから保存も出来ないの」

「そうなの?」

「…うん。だから最近、写メ送ってないの…撮れないから…」

「電池が駄目なんだな」

「…うん」



ご主人さま、「電池が駄目なんだな」って言いながら、自分の携帯を開いてくれてる!


「撮ってくれるの?」

「んー(笑)」

「あのね、あのね、メールなら大丈夫だから添付してわんわんに送って~」

「判った、判ったから動くんじゃない。撮りづらいだろ(笑)」

「うん!(笑)」



ご主人さまは、わんわんに握られたままの手の写メを撮ろうとしてくれてる。

右手をわんわんに握られてるから撮りづらそう(笑)


「撮れた?!」

「動くなって(笑)」

「送ってね」

「電池切れだろ(笑)」

「車で充電してすぐ受信するもん!」

「判ったから(笑)ほら、撮れた」

「見せて~」

「もう送ったよ(笑)」

「ありがと~」


ご主人さまは苦笑い気味(笑)

わんわんは自分でも(アホなのか?)って思ったりした。




4時。
外はまだ明るい。
普通にファミレスの駐車場だし。


とか思ったけど、ご主人さまの腕をエイッて引っ張ってキスしてみた。

も1回しようとしたら、笑いながら「人が見てるよ」って言われた。


「えー」

「この次ね(笑)」

「やーだー」


ヤダ、なんて言っても無駄なのはガッテン承知。

ようするに、言葉遊びの上のワガママよ。

ご主人さまも判ってるはず。

その証拠みたいににやにや笑ってる。


「行くよ」

「うん。気をつけてね。わんわんすぐ充電する(笑)」

「はは」


パタパタ手を振ってご主人さまの車を見送ってから自分の車に乗り込んだ。

すぐに充電器をさして、ご主人さまからのメールを受信。


夢 出会い 魔性-P1000007.JPG


『ありがとう(^-^)写メ届いた』


そうお返事をして、車を走らせた。