夢 出会い 魔性 -33ページ目

夢 出会い 魔性

日記だったり思い出だったり願望だったり不倫だったり。



ひとりで眠るには寒過ぎるし

ううん、気温のせいなんて責任転嫁。

たぶん、きっと、淋しいだけ

ひとりで眠るのが淋しいだけ

ひとりじゃない暖かさを知ってしまったから、余計に身にしみてしまう

ホントは
本当は
ご主人さまが良いのだけれど。
ご主人さまじゃないと嫌なのだけれども。

それでも許せてしまう存在とかってあるでしょう?

抱きしめたり
寄り添えたり
暖かいなあ、なんて思ったり


彼も嫌がらずに同じ夜を過ごしてくれるということは、たぶん私に気を許してくれてるってこと。

毛布をめくってジッと顔を見たら、少し悩んでる素振りはしていたけれど、ね(笑)


「はやく」

「……」

「めくってるの、寒いんだけど」

「…にゃお」


やっぱお布団の中で眠ることにしよ~と決めたのか、黒い猫がのそのそと潜ってくる。


「…どうせ入ってくるんだから早く入ってよ」

ゴロゴロゴロゴロ

「ずっとお布団めくってんの、寒いんだからね~!」

「にゃお」ゴロゴロゴロ

「……どうでもいいけど、キバが出てるよ…(笑)」

photo:01



メカ音痴のくせにiPhoneなんか使っているクソ生意気な犬です。

…iPhoneがメカ扱いな時点でダメダメですが(あーあーあー)


このiPhoneという名前のメカのやつお利口さんだったりするので、
ネット見るのに一度にたくさんページを開いておけるですよ。

…もしかして、そんなの普通なの?
だったら単に私が駄犬すぎるだけなのでお気になさらず←なに、この言い方(……)




先日運転しながらご主人さまにホイッとこの携帯を渡したら、助手席でホテルの検索などしていたわけです。

でね、そのページが閉じられなくてそのままにしてあるの。
ご主人さまが検索して開いたページのまんまになってるんだ~


……だって消せないジャン!(なぜ切れ気味…)

そんな感じで携帯にはご主人さまのカケラちっくなものが残っているわけですが、
胸のとこのちっちゃい赤い跡はだいぶ薄くなってきてしまいました。

キスマークって何で消えちゃうんだろーね。



くすん


お部屋に入ってからメニューを見て、朝食やらウェルカムドリンクやらを頼んだりしてみた。


「注文がたて込んでるって」

「ゆっくり待ってよ~」

「風呂入ってよう」

「そんなに時間かかるの?」

「さあ?」

「なあに~(笑)」

「たて込んでるらしいから(笑)」


お風呂に入ってる時に飲み物が来ちゃったら、ビショビショで出てかなきゃじゃなあい?
なんて思ってるわんわんと、全然気にしないでどんどん脱いでるご主人さま(笑)

ご主人さまのそういうとこもだいすき。
ええと…ザックリしてるとこ?(笑)

まー、そん時はそん時。
そういう感じの人が好きなわけです。細かい人キライ。


先に湯船に浸かってるご主人さまのとこに行ってトプンと足を入れると、ご主人さまはわんわんのために場所を空けてくれる。

…ご主人さまの足の間ね(笑)

ご主人さまの両足の間に体を沈めて、立て膝になってるご主人さまの膝の辺りに肘掛けみたいに手を置いた。

で、背もたれみたいにご主人さまに寄りかかっちゃう。
わんわんの定位置なわけです(笑)

たいていはテレビがあるから一緒にテレビ見て、喋ったり笑ったりして、ときどき伸びをするみたいに振り返ってご主人さまにキスをおねだりする。


「おヒゲ剃る?」

「んー」

「カミソリ忘れた~」

「はは」


慌ててバスルームから出てマットで足をとんとんとんってして、洗面台のとこのカミソリを手に取った。

袋を破いてカミソリだけ持ち込みたかったけど、寒過ぎて断念。


「無理!」

「なにが」

「寒過ぎ!お部屋寒過ぎ」

「体があったまって無いんだろ(笑)」


またご主人さまの足の間に体を沈めて、うーーって唸りながら体を温めた。


「お風呂さいこう」

「最高だな(笑)」


わんわんの様子が面白かったのかご主人さまが笑ってる。
わんわんもえへへって笑って、体ごと振り返ってご主人さまの顔を撫ぜた。


「おヒゲ剃る」

「ん」


ご主人さまがちょっと上を向いてアゴのらあたりを突き出すようにしてくれた。
剃り剃りしてたらイテって言われて、手がビクってした。


「痛かった?」

「んー。逆に剃って」

「ごめんね」

「大丈夫」


ちょっと血が出てる。
ご主人さまに舐めてもいいか聞かないで、ぺろんと舌を這わせた。
ご主人さまはわんわんが舐めた意味が判ったみたいだ。


「自分で剃っても血が出る時もあるから」

「…うん」


タイミングがいいのか悪いのかお部屋のチャイムが聞こえてきた。

ああ、来たなって呟いて、ご主人さまが湯船から上がってバスルームの前でバスローブを羽織ってる。

見えやしないのに、わんわんは自分を隠すみたいにお湯の中に体を沈めた。

見えやしないのは判ってるけども、わんわんを見てもいいのはご主人さまだけなんだもん。


「ほら、来たぞー」

「はーい」


ご主人さまに呼ばれて、お湯から上がってタオルを巻いた。
やっぱり少しだけ寒いや。

テーブルの上には飲み物が2つと、ご主人さまが頼んだビーフペッパーライスとかいうのが置いてある。
チャーハンみたいなやつね(笑)

見たらちょっとお腹が空いて、わんわんも頼めば良かったなー、なんて思った。


「美味しい?」

「うまいよ。まあまあ」

「ちょっとちょうだい」

「ほら(笑)」


ご主人さまからちょっと貰ったビーフなんとかは美味しかった。
ご主人さまから貰ったら、美味しいに決まってるけども(笑)


ご主人さまはホントにお腹が空いてたみたいで、すぐにワシワシ食べ終わってた。
一緒に頼んだコーラもごくごく全部飲んでた(笑)

それを見てわんわんはコーラを残しとくことにした。
また飲みたくなると思うの、きっと。


「体洗お~」

「んー」

「おヒゲも途中だし」

「そうか(笑)」



もう一回お風呂に浸かったら、きっと飲みたくなると思うんだぁ(笑)






「それ検索できる?」

「うん…頼んでいい?」


ダッシュボードあたりにポイッて置いてあったわんわんのiPhoneを見てご主人さまが言ったから、そのままホイッて渡してしまった。

運転しながらご主人さまに操作方法を教えたりして(笑)


「やりづらいな」

「慣れよ(笑)わんわんが機種変した時に誤変換だらけでメールしてたりしたでしょ(笑)」

「こりゃ変換ミスするな(笑)」


ご主人さまが慣れないわんわんのiPhoneと悪戦苦闘しながら何か調べてる。

で、「ラッキー」って(笑)


「なあに?」

「部屋、空いてるよ(笑)」

「え?空室まで調べられるの?」

「◆◆はね(笑)サイトに空室情報あるの知ってたから」

「◆◆に行くの?」

「空いてるからね」

「わーい(^-^)」


◆◆っていうのは、ご主人さまと初めて行ったとこで、わんわんもご主人さまも1番お気に入りな感じのとこ。

ホテル難民なんて意地悪言いながらちゃんと調べてくれるご主人さま、かわゆすです(笑)



◆◆の駐車場に車を停めて建物に向かって歩いてる時に、もう1台車が入ってきた。

フロントのとこでパネルを見たら、空いてるお部屋は1つ。

そのお部屋にタッチして、ご主人さまとエレベーターに乗った。


「滑り込みセーフだったな」

「ん?」

「すぐ車が入って来てたろ(笑)」

「うん。気付いてた?(笑)」

「もちろん(笑)で、セーフ(笑)」

「ね~」


アウトな人には申し訳ないけど、けたけた笑いながらご主人さまにチュッてしてみた。

「なんだよ」って、ご主人さまも笑ってる。

笑いながらエレベーターから降りて、お部屋のドアを開けた。


「ただいまー」

「ただいまなの?(笑)ただいま~」


ご主人さま、ただいまだって。ただいま。
なんだか…嬉しいじゃない。なんかわかんないけども。

わんわんと一緒にお部屋のドアを開けて、ただいまだって。

なんか嬉しくて、鼻の奥が少しだけツンとした。




ホントは2人で帰れる場所なんかどこにもないけれども。
それをご主人さまが作ってくれたみたいな、わんわんには魔法の言葉だった。