激動 32かみさま | 夢 出会い 魔性

夢 出会い 魔性

日記だったり思い出だったり願望だったり不倫だったり。




布がフワリと浮いた。


おさい銭箱の向こう側…門の間に下がっていた布が、ふわっと浮いた。





おさい銭箱の向こう側に門があって、そこには麻のような布がカーテンみたいに下がってる。

その奥は見えない。


他の人たちがお参りしている間、その布に気づかなかった。

ずっと下がったままになってたから、特に(布だ)って意識しなかったんだと思う。


(あ…見えた)


布がめくれ上がって、ずっと奥のほうまで見える。


(風だ)


風が吹いて、布が浮き上がったんだ。

ハタハタ高い位置ではためき続けてる。


(ずっと下がったままだったのに…)


少しボケッとしてから、ハッとしておさい銭を投げた。

2回頭を下げて
2回手を打って


「手を合わせてちゃ駄目だよ。仏じゃないんだから」

「あ…うん」


手を打ったまま、少し合わせて立ってたみたい。

ご主人さまに注意されて、慌ててもう1度頭を下げた。

頭の中はまっしろ。

何もお願いしてない。


それに気付いて、
(元気な赤ちゃん)
とだけ、心の中で言葉にした。

それ以外のことはグチャグチャで、とても形にならなかったのだ。



頭を上げて一歩後ろにさがった。


浮き上がり続けてた布が、またフワリと降りてきた。


(…閉じた)


そう思った時に、隣でご主人さまが
「何か降りて来たな」と言って笑った。


「…うん…びっくりした…」

「ちゃんとお願いしたか?」

「うん…ううん…なんか…迷いだらけで…」

「駄目じゃん」

「…うん」





せっかく神様が開いてくれたのに…わたし駄目だなあ…って思った。