激動 31迷い | 夢 出会い 魔性

夢 出会い 魔性

日記だったり思い出だったり願望だったり不倫だったり。




伊勢神宮は激混み


…じゃなかったけど、やっぱり当たり前みたいに混んでた。

駐車場を探すのが大変な程度には、混んでた。



伊勢神宮にたどり着くまで、商店街みたいなとこをとことこ歩いた。

伊勢うどん屋さんなんかがたくさんある。


暑いけど、時々手を繋いだりしながら歩いた。

…この手を放したくないなあ…って思ってた。


同時に
(反対側の手は、常に知らない女性と繋がってるんだ)って思った。

見たこともない女の人。

今まではきっと、知らなかっただけで、
わたしも彼女もそれぞれに握ったり放したりしてた、手。


これからはずっと、その女の人と繋いだままになるんだなあ…

なんとなく、そんなことを考えながらご主人さまの手を握って歩いていた。



伊勢神宮に着いて、杓でお水を汲んで、口と両手のお清めをした。


それから五十鈴川の河原まで少し降りて、
そこでも両手を浸してお清めをした。

知らなかったけど、神様の川らしい。


「行くよ」

「はい」


ご主人さまが少し前を歩いてく。

後ろからご主人さまの手を取りかけて、止めた。


(…この手は…)


神様に祈るためにお清めした手だ。

神様に頭を下げるまで、このままでいなきゃいけない。

神様はきっと、そんな小さなことは気にしないと思うけれど、
それでも神様に祈るための手なんだ。



ご主人さまの手を握りかけてから引っ込めて、
グーに握り締めて、ご主人さまの少し後ろを歩いてった。


ずっと木陰。

足元は砂利。


無神論者の自覚があるのに、なんだろう…圧倒される空気。

わたし…気圧されてるんだ。

まだ何を祈ったらいいのか判らない。

迷いながら神様に近付いてゆく。

ご主人さまの手は握れない。

迷いだらけ。

こんな気持ちで神様の前に立てるの?

立つことが許されるの?

赦されるの?





階段を上がって、前のほうの人が頭を下げている様子が見て取れた。

おさい銭を投げて
ニ礼ニ拍一礼。

みんな何を願っているんだろう。



少しずつ前に進んでく。

何人が頭を下げているところを見たんだろう、わたし。



あ…わたしの番。