前回からの続きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

前編はこちら↓

 

青森県って何が釣れるの? 全釣り魚リスト 海水魚編 (陸っぱり) 前編 | 年中釣り日和(まだ見ぬ魚種を求めて) (ameblo.jp)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・シイラ

 


沖だと結構釣れる魚。という印象があります。
サヨリやイワシを追って積極的に接岸する年があり、その時はメータークラスが岸壁から簡単に釣れたりします。
夏泊半島周辺がよく釣れるフィールド。
サイズにこだわらなければ、他の地域でジギングをしている最中にたまに釣れるということもあります。

 

 

 

 



・シロギス(キス)

 


砂浜の多い日本海側で釣られる、言わずと知れた人気魚種です。
陸奥湾などでも釣れますが、トップシーズンには流れ藻が多かったり砂浜が少なかったりで釣りにくいので、ほぼ日本海側の砂浜一択の釣りになります。
5月頃から釣れ始め、7月8月の最盛期を経て、10月11月の落ちギス釣りまでがシーズンになります。
シーズン初頭と終盤は型の良いものが釣れやすいですが、最盛期でも20cm程度のものが1束(100匹)釣れるということもあります。
今いる浜がイマイチでも、他の浜に行くと釣れるということがありますので、釣れないと感じたら即移動するのが吉です。
その年によって、キスが寄る浜が違ったりします。

 

 

 




・スズキ(シーバス)

 


青森県全域どこでも生息していますが、その個体数は他の地域と比べると少なめで、結構忍耐の釣りになります。
それでも、その貴重な1匹を求めて、何日も通う人が多い、人気の高い釣りです。
時期やパターンがピッタリ当てはまれば、ランカーサイズが2桁という爆釣に出会うこともあります。
釣期は4月から11月までと考えるのが無難です。

 

 

 

 

 

 




・タケノコメバル(ベッコウゾイ)

 


狙って釣るとなると、ある程度場所を絞り込めるターゲットです。
夏泊半島東側から下北半島までがアツいポイント。
サイズは20~40cm程度。
テトラポッドの隙間に仕掛けを落とす穴釣りや、ワームを使った釣りが人気です。






・タチウオ

 

 


ここ2年ほどでメジャーになったターゲットの一つ。
これまでは沖で少数釣れてくることはあっても、堤防まで寄ってきて釣れるということはあまりありませんでした。
よく釣れている地域は津軽海峡に面した下北半島エリアから八戸まで。
時期は夏場から10月までの間くらいで、釣れるサイズは比較的大きめで指4~5本くらいのものが堤防から釣れたりします。
回遊魚なのでしっかりと事前に釣れている情報を入手して、すぐに行くことをオススメします。





・海タナゴ(ウミタナゴ・オキタナゴ)

 


青森ではあまり積極的に狙われている魚ではないですが、春先で釣り物が少ない八戸周辺では、トクチタナゴ(細口タナゴ)と呼ばれるオキタナゴを狙う人がいます。
いれば岸壁の縁にたくさん群れているのを見かけるので、そこからがシーズンインです。
ざっくり春から秋くらいまで釣れます。
釣り方は浮き釣りや、胴突き釣りがメインですが、非常に簡単に釣れます。
ウミタナゴは大きいと30cmくらい、オキタナゴは20cmくらいのものが釣れます。






・チカ

 


ジャンボサイズのワカサギが漁港から釣れるイメージというとわかりやすいと思います。
陸奥湾から太平洋側にかけて、汽水域や、汽水が絡む漁港内に多くいる魚です。
どのシーズンでも釣れる時は釣れますが、冬場に多く見かけるので、狙って捕りたければ12月・1月あたりが良いと思います。
釣り方は、餌付け器で、小さなアミエビを、多数の小さな針につけて狙う餌釣り(サビキ釣り)がメインです。






・ドンコ(エゾイソアイナメ)

 


あまり狙う人はおらず、釣れても外道扱いされますが、地元のスーパーに売っている魚なので釣魚リストに入れておきました。
テトラの穴釣りでは昼間でも釣れますが、夜行性のため基本的には夜釣りです。
魚の切り身やイソメを貪欲に食べてきて、他に何も釣れない時でも、ドンコは釣れてきたりします。
サイズは30cmくらいまで。
陸奥湾・日本海側にはほとんどおらず、狙うとすれば太平洋側になります。
いつでもいるイメージがありますが、自分は秋から冬によく釣れてました。

 

 

 

 



・ニシン

 


産卵のために尾駮沼に遡上してゆくニシン(通称:沼ニシン)を海にいる段階で釣ることが出来ます。
場所はその近辺の漁港が多いですが、他の地域でも突発的に釣れる場合があります。
もしかしたら遡上しないでウロウロしてるだけだったり、別のところに産卵する個体もいるかもしれません。
釣れる時期にイレギュラーはありますが、1月から3月が、毎年まとまって入ってくる時期になります。
釣り方は、コマセを使わないで、下に重りをつけたサビキを投げて誘ってくる「投げサビキ」。
地元の人は、夕マズメの30分~1時間だけ釣りをし、あとは帰ってしまうというスタイルが多いです。
それだけ釣果は夕マズメに片寄りますが、もしかしたら夜や朝マズメにも釣れるかもしれません。



 

 

 

 

 

 





・ハタハタ

 


ハタハタ接岸の時期になると、狂ったように漁港に釣り人が向かいます。
釣れると見るや、そこに人が集中し、立ち入り禁止の区域に入ったり、漁師の作業の邪魔をしたり、北海道の鮭釣りに匹敵するくらい、マナーに問題がある釣りではあります。
この時期の日本海は常に荒れていて、海に落ちて亡くなる人もいます。ライフジャケットを付けていても助からないくらいの荒海です。いのちをだいじに。

さて釣り方ですが、コマセを使わないサビキ釣りで、常に竿を煽って誘いをかけ続けるのが定番スタイルになります。
物凄い群れで回遊しているので、口にかかっているのが半分、体に引っかかって釣れてくるのが半分、みたいな釣りです。
釣期は12月ですが、どのタイミングで接岸するかは毎年微妙に異なります。
また、よく釣れる漁港も年によって違ったりします。
釣りたければ、その日その日の情報をつぶさに確認しなければいけません。







・ヒラマサ

 


60cmくらいまでのヒラマサが夏くらいから日本海・津軽海峡で釣れ始めます。
釣期は11月くらいまでで、ブリ・ワラサと同じように、ルアーで狙います。
竜飛岬周辺の潮通しの良いエリアが狙い目です。
個体数はさほど多くないので、ブリ・ワラサの外道で時たま釣れるといった感じです。





・ヒラメ

 


県の魚だけあって大体どこでも狙えますが、個体数は決して多いとは言えない釣り魚です。
釣り人が多く、よく釣られているのは太平洋側と日本海側のサーフです。
どちらかというと釣れやすいのは太平洋側な気がします。
砂底がメインの漁港では生き餌で釣られていますが、浜からルアーを投げる人が圧倒的に多いです。
釣期は夏~秋。シロギスを捕食するため、シーズンが被ります。







・ブリ(イナダ・ワラサ)

 


5月に入ると青物のシーズンが開幕します。
釣れ始めの頃はワラササイズまでがバンバン釣れますが、少しすると小康状態に入ります。
外海に面したエリアだと、大体どこでも回遊の可能性がありますし、11月くらいまでは安定して釣れます。
ブリクラスの大きさを狙うのであれば竜飛岬などの潮通しの良い実績のあるエリアが良いです。
ナブラが湧きやすい、太平洋側の夏から秋のサーフの青物も面白いです。






・ベラ(キュウセン)

 


関西まで行くと珍重される食味の良い魚です。
青森で狙っている人は見たことがないですが、そのせいもあってか良型が非常に簡単に釣れてきます。
日本海側に多いイメージがあり、オキアミやイソメをつけて堤防に垂らしたり、投げたりすると、簡単に釣れます。
磯やテトラの周辺に多いですが、三厩漁港のように障害物の少ない砂底でもよく釣れます。
季節は夏から秋で、大型で25cmくらいになります。

 





・ホッケ

 


一時期釣れない年が重なり、幻の魚なんて言われていましたが、ここ数年は大きい群れが入ってくることが多く好調です。
釣期は2月~5月。確実に釣りたければ3月4月が良いです。
場所は日本海側から海峡に面した津軽半島にかけての各漁港と磯。
釣り方はメタルジグを使ったジギング、群れが多い時はサビキ釣り、確実性を求める場合はオキアミを餌にした浮き釣りが良いです。
浮き釣りの場合はコマセを絶やさず、群れを留めておくのが良いとされています。







・ボラ

 


美味しいボラが食べたければ、4月から5月に来る大回遊の時期に引っ掛け釣り(ギャング釣り)をするのが良いです。
なぜ引っ掛けなければいけないかというと、この時期のボラは餌をほとんど食べないからです。
ただ、釣り方的にはあまり好かれるものではないので、なるべく人がいないところでしたほうが良いです。

他はクロダイのフカセ釣りの外道で群がってきたものを釣ったり、河口域でイソメを餌に投げ釣りをしたりしている時に、たまにかかる程度です。
結構、神出鬼没なので、なかなか狙って釣りに行くのは難しい魚だったりします。




 

 

 

 

 

 






・マゴチ(コチ)

 


ヒラメと双璧をなす、夏のフィッシュイーター。
ヒラメよりも若干数は少なめですが、ある程度狙って釣りにいけるくらいの数は生息しています。
時期的にオススメなのは、シロギスを追って接岸してくる6月と7月。ここがトップシーズンになると思います。
そこから9月くらいまでは狙って行けます。
釣り方は大半の方はルアーで狙っていますが、生き餌でも場所によっては釣れます。たまにイソメにもアタックしてきます。
場所は日本海側のサーフや河口域がベスト。
また昔は今別の与茂内のサーフがマゴチがよく釣れると言われていました。







・マダイ

 


チャリコと呼ばれる小型のマダイでしたら、そこらじゅうにたくさんいますが、大型を狙って釣りたければ、ある程度場所の選定は必要になってきます。
よく釣れるのは日本海側から津軽海峡に面した津軽半島の各漁港と磯、夏泊半島の漁港です。
特に日本海側は魚影が濃く、夕マズメを経て夜12時まで釣りをしていると、まずボウズはありません。
フカセ釣りや投げ釣りで回遊してくる時間に適切に餌を投下できれば、間違いなく釣れます。
特に岩礁が絡む漁港が好ポイントで、80cm~90cmクラスが釣れてきます。
シーバス狙いのルアーにもよくアタックしてきますが、そういった小魚を追っている個体は大型であることが多いです。
時期は早いと4月から釣れますが、多くなってくるのは6月から10月くらいまで。それ以降になると沖の深場に下がって行ってしまいます。








・マハゼ(ハゼ)

 


エキサイティングさが欠けるマハゼ釣りはあまり青森では人気がありません。
そんな見た目も悪い不遇なマハゼですが、食味は抜群なので、あえて狙ってみるのも良いと思います。
イソメの投げ釣りで一度掛かりだすと、ずっと釣れ続いたりします。
釣り人口が少ないことも手伝って、資源が豊富にありますので、良型のマハゼがよく釣れるポイントが多数存在し、中には30cm近いものも混じったりします。
場所は漁港の内部や河口域がメイン。
割と各地で釣れる魚ですが、八戸港は投げ釣り人口が多いこともあって、マハゼが釣れるという情報も多いです。
通年釣れる魚で、比較的寒い時期でも釣れます。







・メジナ(グレ)

 


日本海側でクロダイに混じってたまに釣れてくる魚。
口太と呼ばれるスタンダードなメジナがターゲットで、 尾長グレ(クロメジナ)は釣れません。
フカセ釣りで狙う基本的なサイズは30cm前後で、稀に40cmオーバーも釣れるようです。
西海岸以外ではあまり釣れないです。
釣期は5月から11月頃まで。






・メバル(シロメバル)

 


一年を通して釣れる、人気のあるターゲットです。
青森県はメバル釣りの登竜門である尺メバル(30cmオーバー)が比較的狙いやすいです。
西海岸、夏泊半島、下北半島など、人気のあるフィールドが多数ありますが、基本的にどこでも釣れる魚です。
尺メバルを一番狙いやすいのは、西海岸の磯と言われています。









以上になります。

 

独断と偏見が入った部分もありますが、一般的に釣り魚と呼ばれて狙われているものは、全て入れたと思います。

 

タラやホウボウなど、個体数が少なく陸からだと狙って釣れるレベルじゃない魚は入れませんでした。

 

次回は淡水編あたりを書こうと思います。

 

ありがとうございました。