テコンドーに限ったことではないですが、子供の頃にやっておいた方が良いことはスポーツと言われています。
テコンドーのような武道、スポーツを習うことは、単なる体力向上だけでなく、将来の人生において非常に価値のある「非認知能力」を育む投資である、という考え方には、多くの研究が示唆するエビデンスがあります。
スポーツと非認知能力の向上
非認知能力とは、学力テストなどでは測れない、意欲、自制心、協調性、忍耐力、グリット(やり抜く力)、自己肯定感、問題解決能力、コミュニケーション能力といった、社会で生き抜くために重要なスキルの総称です。
スポーツは、これらの非認知能力を効果的に育むとされています。
テコンドーの具体例:
集中力と自制心: 型や組手の練習を通して、集中力や感情のコントロールが養われます。
やり抜く力(グリット): 技の習得や昇級・昇段という目標に向かって努力し続けることで、粘り強さが身につきます。
自己肯定感と自信: 練習の成果を実感したり、目標を達成したりすることで、自信や自己肯定感が高まります。
礼儀作法と協調性: 道場での挨拶や礼儀作法、仲間との練習を通して、社会性や協調性が育まれます。
問題解決能力: 試合や練習の中で、瞬時に状況判断を行い、最善の選択をする力が養われます。
実際に、武蔵道場など、テコンドー道場の中には、心の育成を第一に考え、非認知能力の向上に力を入れているところもあります。教育や心理学の知識を取り入れ、子どもたちが自ら考え行動できる力を育む指導を行っている事例も見られます。
スポーツ経験と将来の年収に関するエビデンス
スポーツ経験と将来の年収との間に相関があるという研究は複数存在します。これは、スポーツを通じて培われる非認知能力が、学業成績や職業上の成功に影響を与えるためと考えられています。
ダイヤモンド・オンラインの記事(中室牧子氏の研究)
兄弟姉妹のうち、一方がスポーツをしていた場合とそうでない場合を比較した研究では、スポーツをしていた方が将来の年収が約4%高いという結果が出ています。これを「スポーツの賃金プレミアム」と呼んでいます。
別の記事では、スポーツ経験が将来の年収を14.8%アップさせる可能性に言及しています。
これらの研究は、スポーツが「稼ぐ力」を身につけるための有効な手段である可能性を示唆しています。
学術的な研究:
経済学の分野では、非認知能力が労働市場での成果(賃金など)に統計的に有意な影響を与えることが指摘されています。例えば、戸田・鶴・久米(2013)の研究では、運動系クラブへの所属が生徒会での経験と同様に賃金に正の影響があることを確認しています。これは、外向性や協調性といった非認知能力が経済的成功につながる可能性を示唆しています。
非認知能力が、個人の選択肢を増やし、行動に直接的・間接的に影響を及ぼすことにより、個人の生産性を向上させる、という見解もあります。
まとめ
テコンドーをはじめとするスポーツを習うことは、単に運動能力を高めるだけでなく、将来の社会生活や職業において非常に重要な非認知能力を育む「投資」であると言えます。そして、これらの非認知能力は、研究によって将来的な年収に数パーセント程度のプラスの相関があるというエビデンスが示されています。
もちろん、非認知能力の向上はスポーツだけで得られるものではなく、様々な経験や環境が影響します。しかし、スポーツがその強力な手段の一つであることは、多くの研究が裏付けていると言えるでしょう。
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