福祉ネイルをしていて考えさせられること。
"女性はいくつになっても綺麗でいたい"
"自分で出来ることは自分でやりたい"
"心配ばかりされて、何でも制限されてしまう"等々
「何かやりたいのに "危ないから" "年寄りだから" と何にもやらせてもらえない。」と、寂しそうにお話しをしてくれた方がいました。
料理も作りたい、散歩にも行きたい、買い物にも行きたいのに、家族からは反対されてしまう。
体は動くのに、出来ることまで制限されてしまうと、もう反論することにも疲れてしまうから、最近では「はい、はい。」と、言うこと聞くしかないのよと。
聞いていて切なくなってしまいました。。
勿論、出来ないことも増えたかもしれませんが、本人がやりたい、やってみたいということを頭から否定するのは、やる気も削いでしまうし、何しろ人生に張り合いがなくなってしまいますよね。
年齢を重ねても楽しいことはやりたいし、やってみたいという向上心はあって当然なのではないでしょうか?
出来ないことは手助けしてあげて、体が動く限りはやらせてあげるのがサポートなのではないかな?と
介護する身内の方からしたら、やっぱり心配だし、何かあったら大変という思いもあるとは思いますが、そこは少しだけでも本人の想いを尊重して、笑顔を増やしてあげて欲しいなぁと
心配すればするほど、心配する出来事が起こります。
不安がっていればいるほど、不安な出来事が起こります。
高齢者だけに言えることではなく、子どもにでも大人にでも同じです。
まだ起きてもいない出来事を心配してやりたい事、やってみたい事を制限するのではなく、そこは尊重して見守ってあげたいなぁと思います
自分の想いをずっーと制限されていると、本音がどんどん心の奥底に沈んでいってしまい、見えなくなってしまいます。
好きなことが分からない、やりたいことが分からないのではなく、見えていないだけです。
なので、本音はきちんと口に出していかないと心が疲弊してしまいます。
今、食べたいもの言えますか?
今、どうしたいか言えますか?
本音を出すことは"ワガママ"ではありません。
"ワガママ"と取るかどうかは相手の問題なので、自分の本音に素直になってください
今、これをやりたい!
今はコレはやりたくない!
アレは嫌い!
コレは好き!
全部OKです
昭和の激動時代を駆け抜けてきた高齢者は"我慢"を強いられてきた方々です。
自分よりも相手のため、、
自分さえ我慢すれば、、が多かったと思います。
優しい人は特にその傾向が強いそうです。
ネイルをする時にでさえ、
「マニキュアがもったいないから色は塗らなくていいわ。」
「先生にお手間とらせたら悪いから簡単な色でいいわ。」
「好きな色は〇〇だけど、、もうおばあちゃんだし、恥ずかしいから、この色でいいわ。」等、遠慮する方も多いです。
何回かお会いして少しずつ、少しずつ本音を探っていきながら、本当に好きな色、塗りたい色を塗っていきます
だって、せっかくオシャレするんですもの
喜んでもらいたいし、ネイルをすることで少しでも笑顔で元気になってもらいたい♫
オシャレしたあとの気持ちの変わりようが分かるので、そこは私も妥協しません(笑)
(勿論、無理やりに勧めることはしませんが。。)
福祉ネイルに携わってから何年も経ちますが、毎回、本当に沢山勉強になってます。
この機会をつくっていただいたご縁に心から感謝です。
この活動はずっと続けていきたいなぁと改めて思いました
年末にネイルチェンジをする利用者さん。
どんなマニキュアをチョイスするのか?今から楽しみです