JALと海保の事故 〜ペットの扱い方についての考察〜 | 家庭犬のしつけインストラクター井原亮のひとりごと

家庭犬のしつけインストラクター井原亮のひとりごと

このブログは『家庭犬専門の施設SkyWan! Dog Schoolの公式ブログ』として使用しておりましたが、2024年の飛行機事故をきっかけに、感じたこと、さまざまな報告などのブログとして復活致します。

この度の事故で犠牲になられた方、ご家族の皆様に心からお悔やみ申し上げます。

また、このような大きな事故にもあったにもかかわらず、乗客乗員379名の命が助かったことに感謝をしたいと思います。

たくさんの準備や訓練、助け合いによりこのような奇跡が成し遂げられたのだろうと思います。

 

自己紹介が遅れました、SKYWAN!DOG SCHOOL代表の井原です。

江東区木場、中央区勝どきにてしつけ教室、犬の保育園を運営しています。

 

たくさんの命が助かった一方で、助からなかった命があります。ペットを預けた方が2名いらっしゃるそうです。

大前提として大変な混乱の中で人命優先です。また、誰も責めることはできません。

このペットたちのことを考えるととても苦しく胸が締め付けられる思いです。

 

今後のためにできることがあるのではないかと思っています。

ペットはペット専用の場所で空調も入り大昔に比べれば快適に移動できる環境になったと思います。

それでも一定のストレスはかかることでしょう。加速時の重力、気圧の変化など、人間はある程度理解して航空機に乗っていますが、ペットたちは何もわかりません。しかしながらこのストレスを軽減する手段もありません。

ペットたちに頑張ってもらうしかないのが実情でしょう。

 

話がそれますが、ある程度通常の輸送つ限ってですが、できることがあります。

それは、普段から環境の変化に慣らしておくこと。

・クレート(航空機内で入るハウス)に入ることにならしておく

・ホテルや保育園などに預ける

・普段と違う場所でも平常心を保てる練習をする

・車などでも日常的にクレートを使用しておく

・飼い主から離れる練習をしておく

 

などです。子犬のうちからやってあげるとより良いと思います。

 

話を戻して、「非常時にペットを救うことがどうやったらできるのか。」です。

たくさんの著名人が言っておられるように機内に同乗する案がベストだと思います。

いつの日だったか、以前は同乗することができた時代がありました。現在でも海外の航空会社は同乗することができる会社もあります。

ANAは犬と一緒にフライトできる旅を企画開催していたと記憶しています。

人を輸送することが目的である航空機は人が最優先になることが大前提です。

同乗可能にするには、まずは乗る側のペット、主に犬がメインになってしまいますが、トイレのコントロールできていること、衛生面の管理、クレートに入れること、吠えないこと(吠えにくいこと)、平常心を保ちパニックにならないことなどができることが最低条件になると思います。猫の場合は環境の変化に非常に弱いため適応させることが難しいケースが多いと思います。

 

そして、航空機側はペットが同乗する機体とそうでない機体を分ける。もしくは前後で分けるなどの物理的な対応をする。可能であればペット用のトイレを設置する。さらにはペット専門の知識を持ったスタッフが同乗しているなどができると同乗する人にとってはさらなる安心となると思います。

また、ペットにアレルギー反応を起こす方、そもそも苦手な方もいます。そう言ったケースを照らし合わせると、実現可能かどうかはとても難しい問題になってくると思います。

逆に、ペットが乗っていることで人間の子供達や大人でもストレスと軽減することができるケースも出てくるのかなと思ったりもします。

 

この時代はペットが人を癒し、人がペットを癒す時代になってきています。

盲導犬や介助犬、聴導犬、セラピードッグ・キャットなど多種多様な場面でペットと共に歩む時代になってきました。

「エアアシスタントドッグ・キャット」なんて言う、空の旅に安らぎをもたらしてくれるアシストペットが活躍する時代が来るといいなと思います。

 

 

〜続く〜

※乱筆・誤字・脱字ご容赦ください。