「進級決定の電話と同時に…ママ猫とのお別れ “母”として学んだ強さと手放す勇気🐾」
2022年4月14日、夜7時過ぎ。
末子の大学から「進級決定です!」と電話がかかってきた瞬間📞
丁度帰宅した二子が当惑した表情で言ったんです。
「ママ猫…ガレージの棚の中で見つかった…もう息してない」
進級の喜びと、突然のお別れ
頭の奥がぐしゃぐしゃになって、真っ白になりました…。
ママ猫と出会ったのは2011年5月
震災の後で捨てられたのかな…と思うほど
きれいで賢そうな美猫でした
外ガレージに、生後2週間くらいの子猫4匹と
身を潜めていました
普通なら「シャーッ!」と威嚇するはずなのに、
ママ猫はちらっと「見つかっちゃった…」って顔をしただけで、何も鳴かずにうずくまっていた
その1時間後には子猫を連れて姿を消し…
でも半月後、裏庭の隅で再会しました
恐る恐る差し出した水とキャットフードを、誰もいなくなってから食べる慎重さ。
少しずつ距離が縮まり、親子で玄関先の日向で丸くなる姿は本当にかわいかった
その頃は、小学生・中学生・高専生の3人の子どもに毎日向き合いながらも、正直疲弊していて…。
だからこそ、ママ猫と子猫たちの寄り添う姿や、助け合う“兄猫”たちの面倒見の良さが胸を打ち、
「我が子もこうなってくれたら…」と羨ましさすら感じるほど
驚いたのは翌2012年の春
それまで仲良く暮らしていた1歳の兄猫2匹を、
ママ猫が巣から追い出し始めたんです
兄猫たちは何度も巣に戻ろうとするけど、
その度にママ猫が出るように仕向ける
その姿は切なくて、「かわいそう…」とさえ思ったけど――
ママ猫は、母親としての本能で「巣立ち」を促してた
穏やかで優しいだけじゃない。
時が来ればきっぱり手を離す潔さと、子を信じる強さ。
そのどちらもが、ひとつの命を育てる“母”としての姿で…。
私はいつしか「ママ猫をロールモデルにしよう」と思うようになりました🐾✨
末子の進級が決まった4月14日。
本当なら喜びの日になるはずが、
電話の最中に二子からママ猫の訃報を聞き――
悲しさと嬉しさがぐちゃぐちゃに入り混じった夜になった
進級の話も耳に入らず、ただママ猫の顔や姿がぐるぐる頭の中で繰り返していました
今もママ猫を思い出すと胸が熱くなります
でも、「守る強さ」と「手放す勇気」ママの姿勢も忘れません