ベルテックスシーズンレビュー後編。
今回は11/17・第9節Game2豊田合成戦(清水総合)からとなります。
Game1では新加入のムッサ・ダマが八面六臂の活躍を見せ、強豪豊田合成に快勝。
ここから強力外国人3人体制で目標のB2昇格に向けて突っ走るのではないかと期待していました。
外国人はローテーションで起用するのではという私の予想に反して二日連続でヴォールケルがベンチ外。
前節の鹿児島戦での奮戦ぶりを観るに怪我とも思えず、不可解であり不穏なものを感じたことを覚えております。
試合の方もGame1では面白いように決まっていたムッサのショットが決まらず昨日のようにはいかず苦しい展開に。それでも大澤キャプテンやローションの奮戦もあり3Q終了時は51-46とリードしていたが、迎えた第4Qではまさかの32失点。結局61-78の大敗を喫してしまった。
精神的に堪える逆転負けの試合後、ブライアン・ヴォールケルの退団という衝撃的な発表が。
ここまでチームの大黒柱として活躍していた彼を失ったベルテックスはここから6連敗。
12月初めには日本で長らく活躍していていた大ベテランのレジナルド・ウォーレン、更には専修大学在学中の留学生アブ・フィリップを獲得。チーム立て直し策を講じるも、レジーがデビューした試合でムッサが怪我し年明けまで離脱するという不運にも見舞われてしまう。
決して勝機のない試合ばかりというわけではなかったが、勝負どころで決めきれず、逆にここぞというところで失点を重ねるという歯がゆい試合がこの時期続いた印象が強く残っています。
年が明けて1月18日、第16節岡山戦Game1終了時点での成績は11勝17敗と6つの負け越し。目標のB2昇格に限りなく赤に近い黄色信号が点っていました。
ここでチームは新たな策を講じました。現役NBAコーチであるラシード・ハザード氏の招聘です。
岡山戦Game2の直前にリリースがあり早速当日からベンチ入りし、ライセンスの問題で当初はアソシエイトヘッドコーチ(AHC)という役職であったものの、実質的にはその試合から指揮官交代となりました。
その後、チームの主力であるレジー、大石、大澤の相次ぐ怪我もありHC交代の直接的な成果は残念ながら見られず。
2月にはローション・プリンスがチームを離れ、残念ながら開幕時の両外国人がシーズン中に退団となってしまった。
やはり外国人の力がチームの強さに非常に大きな影響を与えるこの競技において、チームの柱になるべき選手がコロコロ変わるというのはチーム強化の面であまり好ましいことではないと思います。
ただ、結果として今季最後のホーム連戦となった岩手戦と佐賀戦では、いずれも敗れはしたがいい内容の試合を見せてくれていた。以前ケーブルテレビの中継で解説の方もおっしゃっていたが、上位陣との力量差はそこまで大きいものではないように感じました。
ただし、微差は大差という言葉があります。その僅かな差を埋めるためには何が必要なのか。そこを突き詰めていく期間になるはずだったところがコロナウイルスにより中止となってしまったのは残念でなりません。
来年このチームがどういった陣容になるのか。
この問題で来年への準備期間は長くなりましたし、経営に大きな打撃を受けたチームは多くあると思われるため、選手の移籍は活発になるのではないかと予想しています。
出会いがあれば別れもある、期待と不安の入り混じったストーブリーグの動向をじっくりと見守っていきたいと思います。
前後編となったベルテックスレビュー。稚拙な文章で恐縮ですが、お付き合い頂きありがとうございました。